メディアリンクスがInterBEE 2025に出展
株式会社メディアリンクスは、2025年11月19日から21日まで幕張メッセで開催される「InterBEE 2025国際放送機器展」に出展し、次世代IPゲートウェイ「Xscend®」シリーズの最新モデル「Xscend® 1RU」を日本国内で初めてお披露目します。新たに加わるこのコンパクトな1RUモデルは、少ないチャンネル数や省スペース性、コスト重視の運用を念頭に設計されており、信頼性と柔軟性を併せ持つ製品となっています。
Xscend® 1RUの特徴と機能
Xscend®シリーズでは、IP伝送路の二重化を可能にするST 2022-7規格の実装により、複数入力が可能です。これにより、シングルポイント障害による放送事故のリスクを大幅に軽減できる「デュアルセンダーヒットレス機能」を搭載しているのが特徴です。また、将来的には高効率コーデックHEVCやAVC(H.265 / H.264)、過酷なネットワーク環境下でも安定した伝送を実現するSRT/RISTの実装が計画されています。これらのアップデートは、IPメディアの収集と配信の品質、効率、信頼性を一層向上させ、高度化する放送・配信ワークフローに最適なソリューションを提供します。
提案するネットワークソリューション
メディアリンクスは、次世代IPゲートウェイ「Xscend®」を基盤にした柔軟なネットワークソリューションを提案します。放送システムのIP化やクラウド化が進行する中、系列局間のIP伝送やクラウド連携など多様な運用環境に対応可能です。新しい省スペースの「Xscend® 1RU」モデルを活用し、運用効率とコストの最適化を実現します。これにより、高レベルの信頼性、柔軟性、効率性を兼ね備えた次世代放送インフラを提供します。
提供する最新の技術
1. STL/TTL over IPソリューション
MDP3020 SFNを用いたこのソリューションでは、放送局から送信所への放送TS信号とPTP(時刻同期情報)をIPベースで伝送することができます。これにより、IPベースの時刻同期を実現し、Single Frequency Network(SFN)の構築が可能となります。また、公衆インターネット回線を用いた長距離伝送についても、実証実験を通じてその効果を紹介します。
2. 小型IPコーデックMDP3020
MDP3020は、1RUハーフサイズに収めた小型IPコーデックで、非圧縮伝送に加え、JPEG-XSやJPEG2000による圧縮伝送、さらには4K映像伝送など、さまざまな素材に対応可能です。ユーザーからの要望に応じて映像信号入出力系統数の拡張も行われています。
3. ProMD EMS
ネットワークマネジメントシステム「ProMD EMS」は、オペレーターがネットワークの状態や配信経路を容易に把握できるGUIを提供します。このシステムを用いれば、サービスに応じた機器の設定が簡単に行えます。
会場及びオンライン参加
InterBEE 2025は幕張メッセでの展示に加えてオンラインでも同時開催されます。参加者は特設ウェブサイトからメディアリンクスのページにアクセスが可能です。多くの来場者に向けて、最新の技術を紹介し、放送業界の進化に寄与するソリューションを提供します。
メディアリンクスについて
メディアリンクスは、放送コンテンツのIP伝送ソリューションを提供するグローバルリーダーです。テクノロジー&エンジニアリングエミーを受賞し、オリンピックやサッカーワールドカップなど、世界的なイベントで使用されています。低遅延かつ帯域幅効率の高いメディアゲートウェイやネットワークの設計・保守サービスも展開しており、全体最適を追求したソリューションを提供しています。