斉藤時々さん受賞
2025-04-18 11:24:26

第24回「女による女のためのR-18文学賞」で斉藤時々さんが大賞受賞

斉藤時々の受賞作が話題に



2023年4月、名作が生まれた。第24回「女による女のためのR-18文学賞」では、斉藤時々(さいとう・じじ)さんの「笑顔は業務に含みません」が大賞を獲得した。この賞は、女性作家を対象とし、女性の感性を生かした小説を募集する特異な公募で、今回も史上最多となる1089件の応募があった。名を馳せる窪美澄さん、東村アキコさん、柚木麻子さんなどが選考委員を務め、素晴らしい作品がしのぎを削る中での受賞となった。

独自の視点とテーマ



「笑顔は業務に含みません」というユニークなタイトルは、その内容に興味を引きつけられる。作品の主人公は、下がった口角がコンプレックスで、無理にでも笑顔を見せる努力をする女性だ。彼女は職場での出来事を通じて、内面的な自由や他者との関係性を模索する。選考委員の一人、窪美澄さんは「この世の中から見えなくなってしまっている人を可視化する、という小説が持つ意味を再確認させてもらった」と語り、作品の深いテーマ性を称賛した。

東村アキコさんも「主人公が本当にいい」とそのキャラクター性に感心し、「全員のキャラクターが浮かぶ」と述べ、登場人物全てに命を吹き込む描写力を評価している。柚木麻子さんは「完全なハッピーエンドでないことで、逆説的に主人公が解放されるところも新鮮」とコメントし、多くの読者に必要な物語であると指摘した。

友近賞も受賞



また、タレントの友近さんが選考する「友近賞」も同時に受賞したことは、その作品の魅力を一層引き立てている。友近さんは「読んでいてすぐに『これはハマるかも!!』と、ピンときた作品」と絶賛した。このように、選考委員の皆さんから高評価を獲得した本作は、今後の文壇においても重要な位置を占めることが期待される。

受賞に至るプロセス



今回の受賞作選定は、女性編集者による一次から三次選考を経て、最終候補作品から選ばれた。斉藤さんの作品は、多くの応募作の中で予想以上の評価を受け、波乱の選考を経ての栄冠となった。作品は4月22日発売の「小説新潮」5月号に詳しく掲載されるとのこと。贈呈式は6月2日に都内で行われ、文学界に新たな息吹が注がれる瞬間として注目されている。

斉藤時々さんのプロフィール



受賞作家の斉藤時々さんは山口県出身で、現在は福岡県に住んでいる。日常の中で、犬と共に過ごすことを夢見る彼女は、執筆活動を通じて多くの感情を表現し、読者の心をつかんでいる。彼女の今後の作品にも期待が集まる。

まとめ



文学の世界で新たな才能が開花した斉藤時々さんの「笑顔は業務に含みません」は、選考委員からの高評価を受け、ダブル受賞という偉業を成し遂げた。作品が持つメッセージ性、登場人物の魅力、さらには社会的視点の重要性を兼ね備えたこの物語は、今後さらに多くの読者に届くことを願ってやまない。


画像1

会社情報

会社名
株式会社新潮社
住所
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。