世界の着物展
2014-11-13 20:11:31

日本の職人が世界に誇る着物を創作するプロジェクトの詳細

日本の伝統文化を象徴する「KIMONO」が、世界の文化と融合するプロジェクト「IMAGINE ONEWORLD-KIMONO-プロジェクト」が進行中です。日本を代表する職人たちが、各国の伝統や文化に敬意を表し、最高の技術で創り上げた着物が展示されるこのプロジェクトは、2020年に向けて動き出しました。

本プロジェクトの大きな目標は、世界195カ国の文化を反映した着物を制作し、一堂に発表することです。参加する職人たちは、日本の着物の美しさを守りつつ、他国の美を取り入れた独自のデザインに挑戦しています。これは、国際交流と文化の多様性を促進する意味でも非常に意義深い試みでしょう。

2022年11月に行われた日本最大の着物イベント「きものサローネ」では、このプロジェクトから完成した6か国の着物が展示されました。会場は日本橋の「COREDO室町」で、着物産地やメーカー、小売店が一堂に集まり、着物文化の次世代への継承を目指した素晴らしい機会でした。各国の大使館からは創作した職人たちに花束が贈られ、国を越えた友情や感謝の意が示されました。

完成した世界の着物



南アフリカ共和国(アフリカ)

南アフリカは、美しい高山の大地に咲く花々をテーマにした着物を制作しました。色とりどりの花が咲き乱れる「奇跡の2週間」を再現した作品です。
  • - 作者: 着物松田徳通(ローチケ重ね染め、無線友禅)
  • - 帯衣: 扇四條庵(西陣特殊織物)

リトアニア共和国(ヨーロッパ)

リトアニアの歴史や文化に敬意を表し、人道的な行動を称賛した着物が制作されました。このデザインには、国の過去と精神が色濃く反映されています。
  • - 作者: 着物染の岡田(手描き京友禅)
  • - 帯: 龍村美術織物(西陣手織錦・宮内庁御用達)

ブラジル連邦共和国(南北アメリカ)

現在の着物生産に欠かせない「ブラタク」絹の生産地を背景とし、明治時代からの日本の文化とともに歩んできた歴史が表現されています。
  • - 作者: 着物千總(京友禅・宮内庁御用達)
  • - 帯: 龍村美術織物(西陣手織錦・宮内庁御用達)

ブータン王国(アジア)

国民の幸福を大切にするブータンからは、古代の染織技術を今に伝えた民族衣装がテーマです。仏教精神を尊重した作品が魅力的です。
  • - 作者: 着物千總(京友禅・宮内庁御用達)
  • - 帯: 西村織物(博多織・手織佐賀錦)

ツバル(オセアニア)

海抜1メートルの小国として気候変動の危機に立つツバルの美しい文化と自然に敬意を表したデザインが特徴です。
  • - 作者: 着物木原明(日本工芸会正会員・京都府無形文化財保持者)
  • - 帯: 服部織物(西陣手織引箔錦)

団体概要


一般社団法人イマジン・ワンワールドは、以上の活動を通じて、平和で友好的な世界を目指しています。彼らの願いは「世界は一つ」という思想を広め、日本の伝統文化を世界に発信することです。東京オリンピック・パラリンピックを契機に、多くの人に日本文化を体験してもらい、さらなる振興を図ることを目指しています。今後の展開にも大いに期待が寄せられています。

会社情報

会社名
NPO法人plusus
住所
東京都千代田区二番町11-9 ダイアパレス二番町410号
電話番号

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