南山城村が地域おこし協力隊を募集！持続可能な観光振興を目指して

京都府唯一の村、南山城村の魅力と地域おこし協力隊の募集

京都府南山城村は、地域活性化のためや観光振興を目指して「観光むらづくり団体」を新たに立ち上げ、その活動を共に担う地域おこし協力隊を募集しています。この村は、京都府の南東部に位置し、奈良県、滋賀県、三重県と接し、自然環境が豊かでアクセスにも恵まれています。

自然と伝統が息づく南山城村

南山城村は、北部には500メートル級の高原と、南には宇治茶の生産が盛んな丘陵地が広がっています。村内には木津川が流れ、JR関西本線と国道が交差し、都市部からのアクセスが便利な点が特徴です。主要産業は農業で、特に宇治茶の生産が盛んなことが知られています。長い歴史を持つ農業の中で、村内の茶畑風景は日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の一環としても認められています。

料理やスイーツで地域をブランディング

2017年にオープンした「お茶の京都みなみやましろ村」は、地域の茶を使った飲食メニューやスイーツを提供し、観光客を呼び込んでいます。この道の駅は、メディアにも取り上げられることが多く、年間40万人以上の訪問者を集め、6億円以上の売り上げを誇っています。地域振興の目玉として、村の魅力を多くの人に伝える役割を果たしています。

課題とその解決への取り組み

しかし、南山城村の現状は厳しく、若い世代の流出や出生率の低下により、地域社会の活力が失われつつあります。2024年に発表された日本創成会議のデータによると、同村は消滅可能性自治体として名前が挙がるほど、深刻な状況にあります。こうした中、今後は地域の活動を観光的な視点から発信する「観光むらづくり」を進め、南山城村ファンを増やすことが求められています。

地域おこし協力隊は3年間の任用期間を経て、「観光むらづくり団体」の中心メンバーとして活躍が期待されています。地域の特性を生かし、観光商品の開発や、持続的な観光モデルの構築に向けて力を合わせていくことが重要です。