児童労働の現実を描いた映画『バレンタイン一揆』
チョコレートの原材料となるカカオが生産される地、ガーナ。ここで児童労働の現実と向き合う映画『バレンタイン一揆』が全国で自主上映されています。この映画は、認定NPO法人ACEが製作したもので、日本の普通の女の子たちがアフリカで児童労働の問題に出会い、悩みながらも立ち上がる物語です。映画の上映は、バレンタインシーズンに合わせて行われており、チョコレートを楽しむ時期にこそ、多くの人々に児童労働の問題を知ってもらうことが目標です。
自主上映の背景
2025年は国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の目標8.7、つまり児童労働の撤廃の達成期限が設定されています。しかし、カカオの生産地では、まだ多くの課題が未解決のまま残されています。この状況を変えるためには、一人でも多くの人に問題を知ってもらい、自ら行動を起こすことが求められています。そんな中、ACEが提唱する映画『バレンタイン一揆』は、多くの力を秘めたストーリーです。
自主上映の情報
1月から始まる自主上映は東京を筆頭に、千葉や埼玉などでも予定されています。映画は2012年に製作開始されて以来、全国で431回もの上映実績があり、多くの人々に影響を与えてきました。(自主上映の予定に関しては、
Cinemo公式サイトを参照ください。)
上映会の申し込み方法
上映会を開催したい方は、市民上映サイト「cinemo」から申し込むことができます。また、学校では教育用DVDを活用することも可能です。ACEのスタッフによる講演も申し込むことができ、映画を観たあとの感想などを共有できる場も設けられています。
映画を観た方の感想
実際に映画を観た方々からは、児童労働の現実を認識できたという声が多く寄せられています。「チョコレートの原料がどのように作られているのか、そのプロセスを知ることができました」(10代女性)や、「フェアトレードについて興味を持てた」(20代男性)といった感想からも、映画が人々の意識を変える力を持っていることが伺えます。
児童労働の現状とACEの活動
ガーナでは、約77万人もの子供たちがカカオの生産現場で働かされています。このうち92%にあたる71万人は危険な労働に従事しています。ACEは「スマイル・ガーナ プロジェクト」を通じて、これらの子どもたちを危険な環境から守るための活動を行っており、教育の重要性を訴え続けています。ACEの取り組みが評価され、2023年にはジャパンSDGsアワードにおいて、国際NGOとして初の特別賞を受賞するなど、その活動が注目されています。
まとめと呼びかけ
映画『バレンタイン一揆』を通じて、一人でも多くの人が児童労働の問題に目を向け、自ら行動するきっかけを得ることが期待されています。バレンタインデーが近づく中、愛のあるチョコレートを選んでほしいとの訴えとともに、子どもたちを児童労働から守るための一歩を踏み出すための自主上映に参加することをご検討ください。
詳しい情報や申し込みに関しては、ACEの公式サイト(
ACE公式サイト)をご覧ください。