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“ものづくりのまち”高岡市の未来を創る。クラフトの祭典「市場街」が第27回ふるさとイベント大賞にて大賞受賞

富山県高岡市で開催されるクラフトイベント「市場街(高岡クラフト市場街)」が、第27回ふるさとイベント大賞にて大賞(内閣総理大臣賞)を受賞しました。

「市場街」は、高岡市の中心市街地で開催されるクラフトに関する総合イベントです。2012年から毎年秋に開催され、高岡の伝統工芸である鋳物や漆器、ガラスなどをはじめとするクラフト作品を展示・販売するほか、ワークショップや体験コーナーなども設けられています。

「市場街」が開催される背景には、1986年から続く「工芸都市高岡クラフトコンペティション」があります。このコンペティションは、全国規模で唯一のクラフトに関する公募展であり、高岡市のクラフト文化をさらに発展させるための取り組みとして、市場街は誕生しました。

「市場街」は、高岡市の「文化創造都市高岡推進ビジョン」においても、主要な取り組みの1つとして位置付けられています。開催当初は10会場のみの小さなイベントでしたが、年々規模が拡大し、2016年には「工芸都市高岡の秋」として統合的なイベントに成長しました。2022年にはオンライン・オフライン開催合わせて、90ものイベントが行われるまでになりました。

「市場街」は、高岡市の伝統工芸を次世代へ継承していくための重要な役割を担っています。高岡市の魅力を全国に発信し、地域経済の活性化にも貢献しています。

「市場街」の実行委員会

「市場街」の実行委員会は、高岡を想う職人、商人、町人、芸術家、若衆、旅の人で構成されています。「旅の人」とは、富山特有の言い回しで、富山県以外の地域から移り住んだ人を指します。実行委員会の中心メンバーの半数は「旅の人」であり、多様な視点を持つチームによって運営されています。

また、富山大学芸術文化学部も「市場街」の実行委員会に深く関わっています。学生たちは、プロジェクト授業として「市場街」に参加し、イベントの企画や運営に携わっています。2022年度には、持続的な産学官連携活動が評価され、「グッドデザイン賞」と「ふるさとイベント大賞・大賞（内閣総理大臣賞）」を受賞しました。

「市場街」が受賞した「ふるさとイベント大賞」とは

「ふるさとイベント大賞」は、全国各地の地域の活力を生み出すイベントを表彰するアワードです。大賞(内閣総理大臣賞)のほか、最優秀賞(総務大臣表彰)など、各賞が選考委員会で選出されます。今回で27回を迎え、過去には194の個性豊かなイベントが表彰されています。

「市場街」が受賞したことは、高岡市のクラフト文化に対する高い評価を示すものであり、今後の発展が期待されます。

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