名古屋市で子育て支援を進める母子手帳アプリ『母子モ』導入開始

名古屋市で『母子モ』導入開始

名古屋市は、母子手帳アプリ『母子モ』の導入を発表しました。これは、名古屋市が『なごや子育てアプリなごみー』として提供を開始するもので、2024年3月3日から利用可能です。この取り組みは、出産や子育てに関する情報を容易に管理し、支援を受けられるようにすることが目的です。

名古屋市は「子どもを生み育てることに喜びを感じられるまち」を目指し、地域全体での子育て環境の充実を図っています。母子モは、予防接種のスケジュールや健康診断の結果などをスマートフォンやタブレットから記録・管理できるだけでなく、クラウドにデータを保存することで、災害時にも安心して利用できます。

名古屋市の子育て支援策

名古屋市では、乳幼児に必要な衣料品や育児消耗品を贈呈する「BABY YELL!」事業や、緊急時に妊婦が安心して移動できるための「妊婦のための緊急時タクシー利用券」の提供など、多彩な支援を行っています。また、「なごや未来っ子応援制度」では、子育て家庭優待カード「ぴよか」を通じて地域の協賛店で特典を享受できます。

加えて、18歳までの子どもにかかる医療費の助成や、親子が自由に遊べる場所「758キッズステーション」の開設など、市独自の制度を設け、希望を持って子どもを育てられる環境を整えています。

『母子モ』の豊富な機能

『母子モ』は、妊産婦や子どもの健康データを一元管理できる便利なアプリです。記憶や健康記録のデータをグラフ化し、成長段階の把握にも役立つほか、地域の情報を受け取ることで、家族間のコミュニケーションも促進されます。

具体的には、妊娠中の体重や体調の記録、出産や育児に関するアドバイス、周辺施設の案内など、多岐にわたるサポートが行われます。特に「できたよ記念日」機能では、子どもの成長を写真とともに記録できることから、貴重な思い出を簡単に残すことができます。

未来に向けたビジョン

母子モ株式会社は、2030年までに妊娠から子育て期における手続きをシンプルにし、保護者や自治体の負担を軽減することを目指しています。デジタルを通じた子育て支援の充実を図り、地域と協力して安心な子育て社会を創出する考えです。

無料で利用可能な『なごや子育てアプリなごみー』

『なごや子育てアプリなごみー』は、App StoreやGoogle Playから無料でダウンロードできます。一部機能は住んでいる市区町村によって異なるため、公式ウェブサイトから最新情報を確認することが推奨されています。今後、このアプリの普及を通し、名古屋市の子育て支援がさらに進展することが期待されます。