漁業専用水質計「MIAURA™」がもたらす養殖環境の改革
2026年4月、東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社が新たに導入する漁業専用水質計「MIAURA™」の販売が開始されます。この革新的な装置は、魚類の養殖における水質管理を劇的に改善すると期待されています。
MIAURA™の機能と利点
「MIAURA™」は、養殖槽内や水族館の飼育環境におけるTOC(全有機体炭素)を高精度で測定することが可能です。これにより、魚の病気や死亡原因の予測が可能になり、養殖環境の悪化を防ぎます。特にマグロのように死亡率が高い魚種において、その効果は顕著であり、約7割が成魚になる前に死亡しているという統計からも、養殖業界の重要な課題を解決する期待が掛かります。
従来、養殖環境の悪化は経験則に頼って測定されてきましたが、2025年に近畿大学の研究において、TOCと魚の生存率に関する科学的な因果関係が証明されました。この研究を背景に開発された「MIAURA™」は、養殖現場での実用性、メンテナンス性を重視したデザインとなっています。
技術的な革新
「MIAURA™」は、365日24時間体制での常時計測を実現しており、常に養殖環境の微細な変化を察知することができます。これにより、問題を早期に発見し、適切な環境改善に繋がるアクションを迅速に取ることが可能です。
さらに、東レエンジニアリングが独自に開発した流体解析技術を用い、水槽内の水質を監視するソリューションと組み合わせることで、より高い効果を期待しています。これにより、養殖シーンでの生存率を向上させ、水産資源のより有効な利用への一助となるのです。
事業目標と展望
東レエンジDは、「MIAURA™」の販売を通じて、2026年度には2億円、2030年度には5億円の売上を目指しています。これにより、漁業への影響だけでなく、水族館等の飼育用途でもその革新性を発揮し、広範な市場のニーズに応えていく考えです。
結論
「MIAURA™」の登場は、養殖業界の水質管理において一歩前進を意味しています。魚類の生残率向上と水産資源の有効活用に寄与することが期待されており、今後の展開に注目です。今後も東レエンジニアリングは、デバイス、デザイン、デジタルの「3つのD」を駆使し、様々な現場における課題解決に取り組んでいく予定です。