地域住民と共に育む教育環境「玄海リンク」の誕生
福岡県宗像市において、地域住民が主体となった新しい学習支援団体「玄海リンク」が設立され、地域の子どもたちに向けた放課後の学習支援が本格的にスタートしました。この取り組みは、岬地区の成功事例をもとに、探索的な教育プログラムを玄海地区に拡大させることを目的としており、地域全体での支援体制の構築に期待が寄せられています。
行政と民間の協力で実現
このプロジェクトは、岬地区コミュニティ運営協議会が主導してきた「玄海東ネット寺子屋」の成功を受け、玄海地区における教育ニーズに応えるために展開されました。具体的には、玄海小学校の放課後にICTを使った個別最適な学習支援を行い、子どもたちが自らのペースで学べる環境を整えています。
具体的なプログラムの展開
「玄海小ネット寺子屋」として2024年度から始まるこのプログラムでは、4年生から6年生を対象に、週に1回の個別学習セッションを設け、GIGAスクールタブレットを使って算数の苦手分野を中心に対応します。その内容は、計算力を高める演習や前学年までの復習、中学生の内容の先取りなど、きめ細やかな学びが提供されます。
地域課題の解決に向けた取り組み
玄海リンクの設立背景
「玄海リンク」は、住民が「当事者意識」を持ちながら地域づくりに参加することを目指した団体です。設立の背景には、地域課題の解決、特に学力向上という大きなテーマがあります。'
今後の目標
短期的には、玄海地区全体の学習支援の充実が掲げられ、さらに中学1年生に向けた短期的な学習支援イベントも予定されています。長期的には、リメディアル教育を視野に入れ、地域のコミュニティセンターを活用してより広範な支援を行う考えです。
ICTを活用した効果的な教育
教育支援にICTを活用することは、現代の教育現場でますます重要視されています。「玄海リンク」では、学習状況が担任教員と保護者にリアルタイムで共有され、子どもたちの学びを支える体制が整えられています。特に、保護者の理解を深めるために、学習ログを使用して進捗を可視化する取り組みが進められています。
課題と今後の展望
しかし、持続可能な運営には地域内外からのさらなる支援が求められています。具体的には、ボランティアサポーターの募集や資金確保の呼びかけが進行中です。サポーターは特別な知識がなくても、子どもたちのそばで学ぶ姿を見守る役割を担います。
関係者の声
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宗像市立玄海小学校副校長毛利拓也さんは、参加した子どもたちのアンケート結果から、学習が楽しくなり自ら学ぶ姿勢を育んでいることが伺えると述べています。
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宗像市教育委員会は、地域とのつながりが子どもたちの成長を支える仕組みを強化することが重要であると強調しています。
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株式会社コラボプラネットの代表は、地域に学びの場を提供することが社会全体の教育力向上に繋がると確信しています。
受講生の募集
「ネット寺子屋」では引き続き受講生を募集中です。興味がある方は、ぜひ「玄海リンク」までお問い合わせください。
お問い合わせ先