カーボンクレジット新会社設立
2025-01-20 15:03:21

商船三井と丸紅が新たに設立するカーボンクレジット事業会社の狙いとは

商船三井と丸紅が新たに設立するカーボンクレジット事業会社



株式会社商船三井と丸紅株式会社は、自然を活用したカーボンクレジット事業を行う新会社「Marubeni MOL Forests」を設立する合意を正式に結びました。この新会社は、環境保全と持続可能な発展を目指し、自然に根ざしたカーボンクレジットの創出・売買・代理償却を行うことを目的としています。

新会社の設立理由と目指す方向性



新設されるMarubeni MOL Forestsは「人と森の力で、サステナブルな未来を切り拓く」ことを理念として掲げており、地球環境への配慮を重要なビジョンにしています。第1号案件として、インドにおいて10,000ヘクタールの新規植林プロジェクトが予定されており、2028年以降にはカーボンクレジットの取り扱いを開始する見込みです。

世界的に進行中の脱炭素化の波の中で、特に注目されるのがCO₂の吸収・除去を実現するカーボンクレジット事業です。これは、植林や土壌の炭素貯留を含む自然の生態系を利用した方法であり、持続可能な社会の実現に向けた重要な手段とされているのです。これにより、気候変動対策と自然環境の保護が両立するネイチャーポジティブな取り組みとして、多方向からの環境便益が期待されています。

商船三井のグリーンビジョン



商船三井は、経営計画「BLUE ACTION 2035」を基に、社会インフラ企業として非海運分野を強化しつつ、積極的な投資を進めています。目標として掲げるのは、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成すること。この新しい合弁事業が創出するCO₂除去クレジットは、2030年までに累計220万トンのCO₂削減に貢献することも目指しています。コーポレートビジョンに沿った形で、広く社会の脱炭素化を進めていく方針です。

丸紅の持続可能な未来への取り組み



一方、丸紅も気候変動長期ビジョンを2021年に策定し、中期経営計画「GC2024」を通じて再生可能エネルギーや新エネルギー事業に注力しています。特に注目されるのが、持続可能な森林経営を通じてCO₂を吸収しつつ生物多様性を保全する取り組みです。国内外の事業者との連携を通じて、GHG削減の支援も行っており、この努力がカーボンクレジットの創出に繋がるとしています。

両社のシナジー効果と将来展望



商船三井と丸紅は、それぞれの強みを活かし、新会社の設立を通じて明るい未来を創造するために邁進しています。本合弁事業により、自然ベースのカーボンクレジットを一般化させ、持続可能な社会の確立に貢献することが期待されます。両社の努力が実を結ぶことで、地球環境の保全と経済成長が両立する未来を築くことができるのです。

この新たな取り組みが、国内外にどのようなインパクトをもたらすのか、今後の展開が非常に楽しみです。


画像1

会社情報

会社名
株式会社商船三井
住所
東京都港区虎ノ門2-1-1 商船三井ビル
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。