牛舎での太陽光発電
2021-02-24 17:00:02

ソニーが実現した牛舎での太陽光発電の新たな試みとそのメリット

ソニーが牛舎で実現した太陽光発電



2021年4月から新たに運用されているソニーの太陽光発電プロジェクトは、愛知県東海市にある牛舎の屋根を活用して約400kWの電力を生成し、これを約30km離れた幸田サイトへ供給しています。この画期的なオフサイト自己託送の取り組みは、再生可能エネルギーの自家消費を促進し、同時に酪農家への新たな収入源も生み出しています。

プロジェクトのスキーム



プロジェクトでは、ソニーグループが牛舎で発電した電力を電力会社の送配電ネットワークを通じて必要な場所に供給します。これにより、地元の酪農業界に貢献しつつ、太陽光発電の導入を推進しています。

参加企業の役割と利点



株式会社FD


FDはこのプロジェクトの発案者であり、太陽光発電設備の設計、施工、所有を行っています。その利点として、発電設備が設置された場所に関わらず、どこでも電力提供が可能な点が挙げられます。また、サービス提供先が変わっても設備の撤去が不要なため、ビジネスリスクを軽減できます。

ソニー株式会社


ソニーは、オフサイト自己託送の企画と運用を担い、発電者および需要者としての役割を果たしています。彼らは自社の敷地の限界を乗り越えつつ、FDが提供した設備を利用して再生可能エネルギーを安価に調達することに成功しました。

デジタルグリッド株式会社


デジタルグリッドは、国内初の民間電力取引所を活用した新しいP2P電力取引プラットフォームを提供し、発電と託送の同時同量を実現しています。この技術によって、参加企業が増えることで電力取引の幅が広がり、さまざまなニーズに応えられるようになっています。

酪農家(牛舎)


牛舎はオフサイト自己託送の施設の所有者として、ソーラーパネル設置による副収入を得ることができます。さらに、パネル設置によって牛舎内が涼しくなるため、生産環境が改善され、牛の健康にも良い影響を与えています。

今後の展望


この取り組みは再生可能エネルギーの利用促進に貢献するだけでなく、地域経済や一次産業の振興にも寄与しています。ソニーやFD、デジタルグリッドなどが協力して進めるプロジェクトは、今後のエネルギー供給モデルの在り方を見直すきっかけとなるでしょう。さらなる発展に期待が寄せられています。

会社情報

会社名
株式会社FD
住所
愛知県刈谷市今川町花池3-1
電話番号
0566-35-5256

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