楠本まきデビュー40周年を迎える
日本を代表する漫画家、
楠本まきが2024年にデビュー40周年を迎えます。この記念すべき年を祝い、彼女の作品を愛するファンに向けて特別なイベントが企画されています。まず、愛蔵版として蘇る作品が2024年12月13日に発売されることが決定しました。その名も「T.V.eye愛蔵版<楠本まきコレクション>」です。
愛蔵版の概要
この愛蔵版には、楠本まきの初期の傑作トリロジーが収録されており、雑誌掲載時のカラーページを完全に再現しています。最新のデジタル製版技術を活用し、美しい仕上がりを実現。定価は税抜きで2,090円、A5判の並製で176ページというボリューム感も魅力です。ISBNコードは978-4-7780-3362-0で、発行元は小学館クリエイティブです。
特に注目すべきは、今回初単行本化となるフルカラー作品「この世で最も美しい水死人」。この作品は、現実の厳しさと希望を描く少年たちの姿が印象的で、多くの読者の心に響くことでしょう。また、描き下ろしのエッチングイラストや連載時の予告カットも含まれ、ファンにはたまらない一冊となっています。
原画展の開催
さらに、記念の原画展「D is for Decadence Maki Kusumoto 40th anniversary 1984-2024」が、2024年12月14日から2025年1月13日までヴァニラ画廊にて開催されます。この原画展では、楠本まきの作品やその軌跡をじっくりと観賞することができる貴重な機会です。詳細については
こちらをご覧ください。
著者の魅力
楠本まきは、1984年に「週刊マーガレット」でデビュー以来、一貫して多くの読者の心をつかんできました。代表作には『KISSxxxx』や『Kの葬列』、最近では『赤白つるばみ』シリーズなどがあり、深いテーマと美しい絵で知られています。特に彼女の作品は、登場人物たちの人間味と複雑な感情を描き出し、読者に強い印象を与えます。
また、過去には初の大規模個展「線と言葉・楠本まきの仕事」展が京都国際漫画ミュージアムで開催され、多くの反響を呼びました。2022年には、東京の弥生美術館で巡回展も行われており、彼女の作品への関心は衰えを見せません。
まとめ
2024年は楠本まきにとって特別な一年。愛蔵版刊行と原画展を通じて、彼女の作品を再評価する絶好のチャンスです。ファンのみならず、新たに作品に触れる人々にとっても、彼女の魅力を再発見する良い機会となることでしょう。今年の冬は、楠本まきと共に過ごすひとときを大いに楽しんでいただきたいと思います。