早矢仕有的の資料展、没後125周年を記念して開催
2026年、早矢仕有的の没後125周年を迎え、東京都中央区に位置する丸善・丸の内本店の4階ギャラリーで『「丸善」を創った男 早矢仕有的資料展』が開催されます。これは、彼の生涯や功績を多角的に捉えた初の正伝とも言える展示であり、丸善雄松堂、丸善ジュンク堂書店、丸善出版の3社が共催します。
早矢仕有的とは誰か?
早矢仕有的(はやし・ゆうてき)は、日本の医師であり実業家としても名を馳せ、特に「丸善」という名の創業者として知られています。1837年に岐阜県で生まれた彼は、医師の父の職を継ぎ、のちに江戸(現在の東京)で開業しました。1867年には福澤諭吉と出会い、その教えを受けながら、近代日本の発展に寄与することを目指します。
資料展の見どころ
この資料展では、早矢仕の人生の歩みを振り返る貴重な資料が展示されます。
これは日本初の会社設立趣意書であり、商社組織の画期的な構造が評価されています。誰が起草したのかについては様々な説が存在しますが、その影響は大きく、現代の株式会社の形態へとつながっています。
1882年に設立されたこの学校は、早矢仕の名が付けられており、彼の教育への関与を物語っています。
アーカイブには、彼が慶應義塾に入塾した際の記録が含まれています。福澤の講義を受けたことが、商業の道を選ぶきっかけとなったのです。
講演会やギャラリートーク
また、会期中には講演会やギャラリートークも予定されています。各回には定員があり、専門的な知識を持つ講師による貴重な話を聴くことができます。
講演会情報
- - 1月10日:都倉武之先生(福澤研究センター教授)
- - 1月11日:小林昌樹先生(近代出版研究所所長)
- - 1月12日:自由対談
ギャラリートーク
結論
早矢仕有的の資料展は、単なる展示にとどまらず、彼の多様な事業活動や教育への貢献、さらには日本の近代化の一端を知る貴重な機会です。興味がある方は、ぜひ足を運んで、その深い意味を体感してみてください。
特設サイト:
丸善の公式サイト