コクヨ社の新刊『WORKSIGHT』特集 "子どもたち Close Encounters with Kids"
コクヨ社のオウンドメディア「WORKSIGHT」にて、最新号が2月10日に刊行されました。この号は、子供たちを取り上げた特集が組まれており、様々な観点から子供の世界に迫ります。名前が示す通り、主題は「Close Encounters with Kids」です。子供たちの視点を通じて、大人が見落としている多くの側面に光を当てることを目的としています。
特集では、子供とは何者であるかを考える助けとなる様々な実例が紹介されています。不思議なことに笑ったり、大泣きしたり、時には自由に動き回る子供たちは、我々大人にとって最も近しい「他者」であり、彼らの行動や感情には多くの示唆が隠されています。
特集内容
1.
江戸と明治の日本
日本が開国した19世紀に、外国人が日本を「子供の楽園」と呼んだ理由について考察しています。これは、当時の日本における子供の生活や文化がどのように外部の目に映っていたかを示す興味深い視点です。また、長崎大学の古写真データベースから当時の子供たちの姿を掘り起こし、その記録に基づいた考察が行われています。
2.
民俗学と子供
民俗学者の島村恭則氏が語る、柳田国男の著作に見られる子供への視点とその重要性についての話も心を打つものです。子供たちを観察し、その声を記録することの意味が深い考察によって示されています。
3.
ドイツの出版社
ドイツ・ライプツィヒにある「本のこども」では、子供たちが絵本を制作し販売するという、市場においてユニークなアプローチが行われています。このプロジェクトがどのように運営されているのか、実際の取材を通じて、その驚くべきプロセスが紹介されています。
4.
アメリカのコミック新世紀
アメリカのコミック市場がどのように変化し、子供向けの内容が増えてきたのか、特に「BONE」シリーズや「Scholastic」の影響を深堀り。この新しい流れが子供たちにどのように受け入れられているのか、興味深い情報が提供されています。
5.
怖い話
昔から現代に至るまで、子供たちが熱中する怖い話の変遷についても詳しく解説しています。「学校の怪談」からネット上の怪談まで、若い世代の恐怖心を刺激する様々な要素が盛り込まれています。
6.
日本写真史と子供
19世紀からの日本における写真撮影と子供の関係性について、時代を超えた視点が提供されます。写真がどのように子供たちを表現してきたのか、その背後にある意味を探ります。
書籍情報
この特集に関する詳細な情報は、コクヨ社が発行する『WORKSIGHT[ワークサイト]26号 こどもたち Close Encounters with Kids』という書籍にて確認可能です。著作は牛ヒャクにより121項目を特集し、1800円(税別)にて販売されています。
- - 発行日: 2025年2月14日
- - ISBN: 978-4-7615-0933-0
- - 判型: A5変型/128頁
この書籍を通じて、子供という存在に新たな視座を持ち、大人たちが子供に対してどのような理解を深めていけるか、非常に興味深い内容となっています。ぜひ手に取ってみてください。