ジェラルド・チャールズの新作、マエストロGC39 25周年記念モデル
スイスの独立系時計メゾン、ジェラルド・チャールズがジュネーブのウォッチ・アンド・ワンダーズにおいて、創立25周年を祝うために「マエストロ GC39 25周年記念モデル」を発表しました。このモデルは、伝説の時計界の巨匠、ジェラルド・チャールズ・ジェンタ氏の創造力と卓越した技術からインスパイアを受けています。世界限定100本の生成となるこの時計は、ファン垂涎のアイテムです。
マエストロGC39の特徴
マエストロGC39 25周年記念モデルは、ジェラルド・チャールズの象徴的なデザインを踏襲しつつ、新たな現代的なエッセンスを加えています。2005年の初代モデルをベースに作られたこの時計は、洗練されたスタイルが印象的です。特に、ジェンタ氏が影響を受けた17世紀のバロック様式の魅力が見事に表現されています。
革新的なスライディング・アワー複雑機構も搭載されており、時刻表示には回転ディスクを用いたユニークな仕様です。この機構は、時計愛好家にとって特別な価値を生み出す要素となっています。文字盤に目をやると、巧妙にデザインされたバロック様式のマルチレイスター・モチーフが目を引き、光を受けることで美しい輝きを放ちます。
精妙な技術とデザイン
このモデルでは、新開発の「メタ・ギョーシェ」という革新的なエングレービング技術が用いられていて、従来の技法とは一線を画しています。エングレービングを施した後、保護膜で覆った上に更にエングレービングを施すことで、時計が持つ光の反射や視覚的効果が倍増。さらに、ラピスラズリを巧みに取り入れることで、芸術性が高いデザインが実現されています。
ケースはグレード5のチタンを採用し、42mmの大きさでありながらも厚さはわずか11mmとコンパクトに仕上げられています。これにより、時計としての使いやすさとエレガンスが共存する魅力的な一品となっています。
キャリバーと機能性
機械式ムーブメントの内部には、ジェラルド・チャールズ自社開発の4.0キャリバー・ジャンピングアワーが搭載されています。このキャリバーは50時間のパワーリザーブを有し、複雑な機構ながらも高い性能を誇ります。ディスクは60分ごとにジャンプし、視覚的にも楽しませてくれます。技術的には、通常の時計が消費する10倍以上のエネルギーを必要とするものの、着用する喜びを提供するための一工程です。
ジェラルド・チャールズの歩み
ジェラルド・チャールズは、時計界の巨匠として知られるジェンタ氏の名を冠したブランドであり、そのデザインはバロック建築の美しさを取り入れています。時計製造の過去の歴史を受け継ぎつつ、未来を見据えた革新的なデザインへの挑戦を続けています。マエストロGC39 25周年記念モデルは、まさにその集大成とも言えるアイテムであり、時計愛好家にとって特別な意味を持つことでしょう。
この時計の価格は775万7750円(税込)と設定されていますが、その価値は値段以上のものがあると感じるでしょう。光と時間、技術と美が融合する瞬間を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。