次世代のための環境意識を育むUCCジャパンの取り組み
UCCジャパンは、北海道札幌市に位置する月寒高等学校と共同で、次世代に向けた「サステナビリティ教育」を実施しています。この取り組みは、大学と企業、NPOの協力を得て、環境問題に対する青年の意識を高めることを目指しています。特に目を引くのが、期間を約半年としたこのプロジェクト「BEING ALIVE」で行われる多様なワークショップやディスカッションです。
探究学習プロジェクト「BEING ALIVE」
「BEING ALIVE」は、生徒たちが社会的な課題を本気で考える場を提供します。9月から始まる14回にわたるワークショップには、UCCやISHIYAのサステナビリティの専門家が参加し、高校生たちは彼らと直接対話しながら、社会貢献アクションの実現に向けた企画を検討します。生徒たちは、環境保全のために自らのアイデアを探求し、実際に行動に移す機会を得ているのです。
例えば、最初の3回のセッションでは、UCCの専門家による「地球を守る取り組み」「人権問題への対策」「持続可能な経済モデル」などの話を聴き、参加者がこれらの知識を基に問題解決策を検討しました。続く回では、UCCとISHIYAの担当者との特別なトークセッションが行われ、企業の視点を知る貴重な機会が提供されました。
環境問題の自分ごと化
生徒たちにとって、このような対話の機会は環境問題を自身の問題として捉え直すきっかけとなりました。プラスチック削減に向けた「傘バケツ」の導入や、自身の考えを外部に発信するポスター掲示など、実践的なアクションが行われるようになりました。生徒の一人からは、「企業の活動が私たちの生活とどのように結びついているのかを知り、より具体的な行動がとれるようになった」との声も。彼らは、問題解決力や実行力を身につけ、自分たちの未来に向けた意識改革を図っています。
サステナKIDS AWARDへの参加
UCCジャパンは、「サステナKIDS AWARD」への参加も果たしました。このコンテストは、小中高生に創造的な意見を挙げさせることを目的とし、UCCの独自のミッションに基づいたアイデアが多数寄せられました。その結果、選ばれた数作品には表彰が行われ、生徒たち自身による環境問題に対する発表が繰り広げられました。
生徒の一人の感想には、「コーヒー栽培の問題を知り、他の人にも伝えたくなった」という言葉があり、これこそがUCCの目指す環境意識の創出に他なりません。生徒たちの活動や意見が同級生に広がることで、学校全体の環境意識が高まることも期待されています。
教育という可能性
今回の取り組みを通じて、UCCは「サステナビリティ教育受講者数30万人」を目指し、未来を担う子どもたちとの連携を深めています。環境問題への理解をより深めるため、UCCは積極的に教育機会を創出し、これまでに延べ16万人以上へサステナビリティに関する教育を届けてきました。
UCCジャパンのサステナビリティ教育は、単なる知識の提供に留まらず、子どもたちが実際に行動を起こすことにつながりました。彼らの力を借りて、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出しているのです。今後もさらなる展開が期待されます。