日本救急救命士会が学業優秀賞を創設し表彰制度を導入

日本救急救命士会、学業優秀賞を設立

一般社団法人日本救急救命士会は、優れた学業成績を収めた救急救命士を目指す卒業生を表彰するための「一般社団法人日本救急救命士会学業優秀賞」を制定しました。この新しい賞は、救急医療に貢献する人材の育成を目的としており、今後の医療従事者としての活躍が期待されます。

救急救命士とは

救急救命士は、平成3年に制定された救急救命士法に基づいて設立された医療資格を持つ専門職です。この資格を取得した者は、厚生労働大臣の免許を受け、医師の指示のもとで重度傷病者の救急処置を行う立場にあります。具体的には、重度傷病者が病院や診療所に搬送されるまでの期間、あるいは到着後の入院時までの間に適切な処置を行い、その健康を守る責任を担っています。令和6年3月31日の時点で、救急救命士登録者数は72,849人に上っており、その役割の重要性はますます高まっています。

日本救急救命士会の役割

一般社団法人日本救急救命士会は、救急救命士がその専門性をもって救急医療の質を向上させ、国民の幸福を追求する環境作りを推進する団体です。具体的には、救急救護の分野における社会のニーズに適応しながら、国民の安全と安心に寄与することを目指しています。

設立の背景

救急救命士法が制定されて以来、医療の現場は大きな変化を遂げてきました。高齢化が進む中で、搬送患者数が増加し、救急医療の需要も高まっています。令和3年には、医療機関内での救急救命士の活動範囲が広がるなど、制度も進化しています。こうした背景を受け、救急救命士の職能向上を図り、総意をまとめるために「日本救急救命士会」が設立されました。