泥棒感あふれる文化体験!『すみだ子ども民謡フェス』
2025年7月12日、東京都墨田区の立川児童館で、子どもたちが日本の伝統文化を体験するためのイベント『すみだ子ども民謡フェス』が開催されました。このイベントは、一般社団法人民俗文化興隆協会の主催のもと、約60名の親子が参加し、楽しいひとときを過ごしました。
伝統文化に触れる多彩な体験プログラム
イベントでは、民謡、和楽器、民舞、着物、太神楽など、様々な伝統文化を「見て」「聞いて」「経験する」スタイルで楽しむことができました。会場は終始、子どもたちのワクワクする笑顔で溢れ、まさに活気に満ちた雰囲気が漂っていました。
民謡民舞ふれあい体験ライブ
イベントの前半には、「民謡民舞ふれあい体験ライブ」が行われ、民謡歌手の小山みつなさん、津軽三味線奏者の沢目真宙さん、太神楽師の鏡味味千代さん、舞踊家の花柳與扇さんが登場しました。参加した子どもたちは、日本各地の民謡をメドレーで楽しみ、津軽三味線の豊かな音色にしばし魅了されました。太神楽のパフォーマンスでは、傘の上で玉を回す技や「五階茶碗」などの驚くべき技に、大きな拍手と歓声が上がります。
また、民舞ワークショップも開催され、山形県の「花笠音頭」を手にして踊ることで、参加者全員が一つのコミュニティとして一体感を味わうことができました。子どもたちが笑顔で踊る姿は、まるで風に舞う花のようです。
多様な伝統文化体験ブース
後半では、民謡、三味線、琵琶、箏、着物、太神楽が体験できるブースが設けられ、ここでも子どもたちは初めての体験に夢中になっていました。民謡体験では、講師と共に歌う中で、「もう一回歌いたい!」という声が挙がるほど、楽しんでいる様子が見受けられました。
和楽器の体験コーナーでは、少し難しさを感じながらも、真剣に音を出そうとする姿が印象的でした。着物の体験では、自ら和装に身を包み、親子揃って楽しそうに写真を撮る姿も見られ、参加者全員が日本の文化の美しさを感じる瞬間でした。太神楽体験では、子どもたちが実際に傘を使って曲芸に挑戦し、それに伴う笑い声や歓声で賑わう場面が多く見られました。
伝統文化への意識の高まり
イベント終了後に行われたアンケートでは、「普段できない体験が楽しかった」、「伝統文化を習いたい」という前向きな声が多く寄せられ、子どもたちの間で伝統文化への興味・関心が高まっていることがうかがい知れます。このような体験を通じて、地域の子どもたちが日本の伝統文化に気軽に触れることができることは、とても重要です。
すみだ伝統文化ふれあいプロジェクト
『すみだ子ども民謡フェス』は、地域の子どもたちが気軽に日本の伝統文化に親しむことを目的とした、すみだ伝統文化ふれあいプロジェクトの一環です。このプロジェクトは、文化を通じて地域のつながりを深め、未来の世代に伝統文化を継承していくための努力をしています。
このプロジェクトには、墨田区の後援を受けた「文化庁 令和7年度伝統文化親子教室事業(地域展開型)」が含まれており、参加者は地域文化を体験しながら貴重な学びを得ることができます。
まとめ
子どもたちが伝統文化に触れ、その魅力を存分に感じることができる『すみだ子ども民謡フェス』は、地域の文化振興にとって重要な役割を果たしています。一般社団法人民俗文化興隆協会は、今後も地域の方々と共に文化の継承に努めていく所存です。これからも、子どもたちに様々な文化体験の機会を提供し、未来につなげていく活動が期待されます。