日韓関係調査が示す韓国への好感度の変化と信頼の課題
2023年8月3日、韓国ソウルにて、公益財団法人国際文化会館(IHJ)と東アジア研究院(EAI)が共同で実施した「日韓国民意識調査」の結果が発表されました。この調査は、日韓両国間の国民の意識を探る初の試みであり、今後の3カ国(日本、韓国、アメリカ)共同調査へとつながる重要なデータとされています。
調査の概要
本調査は、2026年に予定されている日米韓3か国共同調査に向けた第一歩であり、その結果は、日韓関係の現況、日米韓の安全保障協力、日本の防衛に対する認識、米国、中国、台湾への印象などを反映しています。調査は日本で1,552件、韓国で1,547件の回答を収集しています。
日韓関係の現状
調査結果によると、日本人の韓国への好感度は35.3%と前年の24.8%から大きく改善したものの、依然として「良くない」との回答が44.1%と多くを占めています。また、日韓関係を「普通」と感じている人は52.5%で、重要性を感じる人は57.0%という結果も見られました。特に、日韓間の安全保障に対する協力の必要性が多くの人に認識されています。
韓国に対する信頼
信頼できるパートナーだと考える日本人はわずか24.5%で、信頼できないは50.2%という現実が浮き彫りになりました。参加者の多くは、歴史問題の未解決さが関係の改善を妨げていると考えており、日韓間の協力に対する前向きな希望も抱きつつ、作業関係の重要性を強調しています。
文化の影響
また、韓国の大衆文化への関心は29.7%と依然として低いものの、その関心を持つ人の87.4%は、韓国の文化が日本でのイメージ向上に寄与すると感じています。映画やドラマ、K-POPなどが特に人気であることがこの関心を支えています。
経済関係とその展望
経済に関しては、相互補完的な関係を望む意見が40.8%であり、協力の必要性についても多くの支持が集まっていますが、その未来に対しては懸念を抱く人も多いようです。特に、米中対立の中での日韓協力の必要性が強調されています。
まとめ
全体として、今回の調査結果は、日本と韓国の関係が改善している部分もあるものの、信頼関係の構築が依然として課題であることを明らかにしています。日韓両国は、歴史問題の解決と実務的な協力を並行して進める必要があり、両国民の相互理解を深めることが重要であると言えるでしょう。これからの二国間の関係がどのように進展していくのか注視する必要があります。