奥村祥子展:夜の森
2024-11-14 14:21:08

奥村祥子展「NIGHTFALL IN THE FOREST」新宿高島屋で幻想的な夜の森の世界を表現

奥村祥子展「NIGHTFALL IN THE FOREST」―新宿高島屋で展開される幻想的な夜の森



2024年11月20日より、新宿高島屋10階美術画廊にて、奥村祥子個展「NIGHTFALL IN THE FOREST」が開催されます。東京藝術大学、イタリアの美術大学を卒業後、イタリアと日本を拠点に活躍する奥村祥子。本展では、「静寂と神秘が支配する夜の森」をテーマに、幻想的で独創的な作品群が展示されます。

死への恐怖と、希望の光



奥村祥子は、自身の病を経験し、死への恐怖を実感したといいます。その経験から生まれた作品群は、夜の森の静謐な雰囲気と、そこに潜む不気味さ、そして、闇の中から差し込む希望の光を繊細に表現しています。まるで、霊的世界と現実世界が交差する狭間を表現しているかのようです。

アーティストステートメントにもあるように、クリスティアン・モルゲンシュテルン の詩「夜の森に」の世界観に通じる、不安と孤独、儚い夢幻が作品全体に漂っています。しかし、その闇を照らす灯り、それは奥村祥子にとって「絵を描くこと」であり、作品からは、恐怖を克服し、希望へ向かう力強さを感じ取ることができます。

多様な表現技法と、環境への配慮



本展の見どころは、奥村祥子の多様な表現技法です。金属箔を使用した「Nightfall」シリーズは、夜景をモチーフに、穏やかに滲み出る光源と静けさを表現。一方、「Tobusatate」シリーズは、神社建築の伝統儀式「鳥総立て」に着想を得ており、ヒノキやイブキの木片を使用。さらに、ミラノのシューズブランドMaison TOMAとのコラボレーション作品であるスカーフの原画も展示され、期間中はスカーフの販売も行われます。「Tobusatate」シリーズの売り上げの一部は、植樹団体を通じて世界の森林保全活動に寄付されるなど、環境への配慮も意識されています。

奥村祥子のこれまでの活動



奥村祥子は、東京藝術大学卒業後、イタリアに渡り、フレスコ画修復科を修了。アダチ美術館UKIYOE大賞優秀賞などを受賞するなど、国内外で高く評価されています。「木の肖像」「もののあはれ」といったテーマを軸に、個展やグループ展を開催。さらに、壁紙、ジュエリーボックス、ホテルのベッドルーム装飾など、多様なコラボレーション作品も発表しています。中でも、イタリア・マントヴァのテ宮殿で発表した「Tobusatate」作品は、木片の断面に鏡を貼り付けることで、天井のフレスコ画と対話を実現し、大きな話題を呼びました。

まとめ



奥村祥子展「NIGHTFALL IN THE FOREST」は、夜の森の静寂と神秘、そして希望の光を表現した、幻想的で心に響く展覧会です。奥村祥子の多様な表現技法と、環境への配慮にも注目しながら、ぜひ会場で作品をご堪能ください。神秘的な夜の森の世界に足を踏み入れ、静寂の中に潜む美しさと力強さを体感してみませんか?



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会社名
株式会社日本ユニ・エージェンシー
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電話番号
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