めだか盆栽宇宙へ!
2022-10-28 17:22:39

「めだか盆栽」、宇宙へ!癒やしの盆栽が成層圏へ到達、記者会見で成果報告

めだか盆栽、宇宙からの癒やしを届ける!



東京都八王子市に拠点を置く株式会社めだかやドットコムは、独自の技術で開発された「めだか盆栽」を宇宙へ打ち上げるという、ユニークなプロジェクトを実施しました。10月15日、新潟県から打ち上げられためだか盆栽は、成層圏まで到達し、福島県に無事着地。このプロジェクトの成果報告と今後の展開について、11月1日、宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHIにて記者会見が行われます。

宇宙へ旅立った癒やしの芸術



「めだか盆栽」は、代表取締役の青木崇浩氏が開発した、現代風の盆栽です。水質浄化技術を活用し、ほぼ水換え不要でメダカを飼育できる画期的なシステムが特徴です。この美しい盆栽を宇宙へ送り込むことで、宇宙を背景にした幻想的な写真を撮影し、日本文化の新たな魅力を世界に発信することを目指しています。今回の打ち上げには、メダカそのものではなく、水槽に入っためだか盆栽が搭載されました。

プロジェクトの背景:障害福祉と宇宙の融合



青木氏は長年、うつ病と向き合ってきた経験を持ち、その経験を活かし、障害者福祉事業を展開しています。めだか盆栽の制作には、座学と実践を通してメダカの生態や水質管理に関する深い知識が求められます。障害のある方々も、この高度な技術習得に携わり、自身の可能性を広げる機会となっています。繊細で優しい感性を持つ人々が作り上げるめだか盆栽は、見る者を魅了する独特の美しさを持っています。

このプロジェクトは、障害者福祉事業をグローバルなブランドへと発展させるという青木氏の大きなビジョンに基づいています。1994年の向井千秋さんによるスペースシャトルでのメダカ繁殖実験に触発された青木氏は、宇宙とメダカの深い繋がりを感じ、今回のプロジェクトへと繋がっていったといいます。さらに、2019年の東北復興支援活動での縁から宇宙事業関係者との出会いが重なり、打ち上げ場所が南相馬市であったことなど、様々な幸運が重なった結果、この壮大な挑戦が実現しました。

会見の内容:宇宙からの映像と新発表



記者会見では、めだか盆栽の打ち上げから着地までの貴重な映像が上映されます。青木氏自らがプロジェクトへの想いや成果を報告するほか、宇宙空間を旅しためだか盆栽の実物や、打ち上げに使用された機器などが展示されます。さらに、今回のプロジェクトを記念した新曲「MEDAKANOUTA」のリリースや、メダカ飼育に関する最新書籍「メダカの飼育方法完全版」の発表も予定されています。成層圏で録音された「MEDAKANOUTA」の音声と、地上で録音されたものとの比較も興味深いポイントです。

クラウドファンディングと企業概要



このプロジェクトは、2022年9月16日から11月30日にかけてクラウドファンディングを実施し、目標金額300万円を達成しました。集まった資金は、プロジェクトの維持費、管理費、教材などに充当されます。株式会社めだかやドットコムは、めだかを通して培われた技術を活かし、東京都八王子市と日野市で就労継続支援B型事業所を3事業所、八王子OPAに本店を運営しています。めだかを通して集まった仲間たちと共に、宇宙から世界中の人々に癒しを届けたいという想いが、このプロジェクトの原動力となっています。

NASAのガービー・マッキントッシュ氏からも応援メッセージが寄せられており、YouTubeチャンネルで公開されています。

成層圏への旅:詳細データ



打上げ日:2022年10月15日(土)
放球時間:10時7分
打上げ場所:新潟県東蒲原郡阿賀町付近
着地場所:福島県二本松市木幡付近山間
打上げ~着地までの時間:1時間57分
成層圏(11km)到達時間:10時34分(放球から27分6秒後)
最高高度:34.51km
最高高度到達時間:11時47分45秒(放球から1時間37分45秒後)

このプロジェクトは、宇宙と福祉、そして日本の伝統文化を融合させた、画期的な試みと言えるでしょう。記者会見での発表が、世界に新たな癒やしと感動をもたらすことを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社めだかやドットコム
住所
東京都八王子市子安町1丁目2番6号南口駅前ビル5階
電話番号

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。