古き良きアートへの旅
千葉県市原市に位置する市原湖畔美術館で、待望の企画展『Re-collection』が10月11日から開幕します。この展覧会は、市原市がこれまでに収蔵してきた700点以上の芸術作品の中から、約100点を厳選して展示するものです。この展覧会では、日本を代表する銅版画家である深沢幸雄を中心に、市原にゆかりのある11名の作家の作品が一堂に会する貴重な機会です。
銅版画家・深沢幸雄の魅力
この展覧会の目玉は、深沢幸雄の作品です。彼の作品は、常設展示室でも公開されており、今回の『Re-collection』では、彼の制作過程を示す40点が展示されます。深沢は晩年まで精力的に銅版画の制作に取り組んでおり、そのインスピレーションの源となった古道具や自身で開発した製版道具をアトリエの一部として再現することで、来場者が作品の裏にある物語を感じることができるようになっています。
展覧会の構成
『Re-collection』展は、作品の公開だけでなく、来場者が深沢と他の作家たちの視点を通して様々な風景や感情に触れることができるよう工夫されています。出展する作家は、深沢の他に松田正平、時田直善、時田幸彦、武内和夫、髙橋甲子男、松澤茂雄、鈴木三成、古城江観、大浦掬水と多岐にわたります。ここでは、大型の日本画や油絵、青磁など、普段あまり目にすることがない作品も併せて楽しめます。
展覧会からの進行
この展覧会は、2026年の長期休館を前に市原市のコレクションを再認知し、一般の皆様に楽しんでもらいたいという思いから企画されました。特に、深沢の作風や作成技術に触れることで、彼自身が見た風景や思い出を共有することができるのです。
現在開催中の関連イベント
また、展覧会の期間中には、アートを楽しむための関連イベントも盛りだくさん。日本画を体験できるワークショップや初心者向けのデッサン教室などがあります。特に日本画ワークショップでは、実際の画材を用いて自分のモチーフや風景を描くことができ、これは参加者にとって特別な思い出になること間違いなしです。ワークショップはずべての月曜日を除く、土曜日に行われます。
訪問基本情報
市原湖畔美術館の開館時間は、平日が10:00から17:00、土曜日、祝前日は9:30から19:00、日曜日、祝日は9:30から18:00です。休館日は月曜日ですが、祝日の場合は翌平日が休館となります。入館料は一般1000円ですが、団体料金も用意されており、中学生以下は無料です。
この特別展は、アートに興味がある方々にとって、見逃せない内容となっています。アートの秋、ぜひ市原湖畔美術館に足を運び、その魅力に触れてみてはいかがでしょうか。詳細については、美術館の公式ウェブサイトをご覧ください。