港区と中央区の活況
2025-06-20 14:27:27

東京都内の人気中古マンション価格上昇エリアの分析

東京都内の人気中古マンション価格上昇エリアの分析



東京都の23区内で、中古マンションの価格は全体的に年々緩やかに上昇していますが、特に注目すべきはその中でも顕著な上昇を見せているエリアです。ここ数年、都市の発展が続く中、特に「都心部」に位置する中央区、港区、江東区の名前が挙がります。これらのエリアは、2024年から2025年前半にかけてのデータでもその高騰率が明確に示されています。

中古マンション価格の見通し



2024年の年間データによると、中古マンション価格の上昇率では中央区が1位、港区が2位、江東区が3位と続いています。半年間のデータを見てもその順位は変わらず、これらのエリアは今もなお需要が高いことが裏付けられています。これにより、都市内部では選ばれる地域としての評価を高めているのがわかります。

需給バランスがもたらす影響



これらの価格上昇の背後には、需給バランスの影響が強く働いています。需要が高いエリアでは、それに伴い価格も上昇する傾向があります。特に中央区や港区、江東区は「住みたい」と考える人々が多く、活発な購買が行われています。

例えば、中央区と江東区は2024年末時点で東京都23区内で最も高い人口増加率を示しています。これは、市内での大規模再開発やインフラ整備が進んでいることと関連しています。特に湾岸エリアでは、タワーマンションが登場し、利便性や快適性が兼ね備えた住環境を提供しています。

一方、港区は価格上昇率は2位ですが、人口増加率は最も低いという珍しい状況にあります。580万円/坪という高水準の価格により、一般的な所得層が購入しにくい状況が続いており、新たな流入が難しい面があります。しかし、すでに居住している高所得層は内部での移動や資産の組み換えを行うため、港区内の取引は活性化されています。

湾岸地域の関心と新たに注目のエリア



中央区や江東区は価格上昇が顕著ですが、そこには湾岸タワーマンションの人気が大きく影響しています。これらのマンションは眺望や設備が充実しており、特に若年層や共働き世帯から支持されています。話題の新しいエリアとして目黒区と品川区が注目されており、2025年には目黒区が4位、品川区も7位と急成長を見せています。

今後の展望と賢明な不動産戦略



上記のように、東京都の中古マンション市場は多くの要因が結びついています。今後は中央区や江東区に取って代わる新たな人気エリアがどこになるのかが注目です。前述の目黒区や品川区に加え、文京区、台東区、北区、板橋区などの穴場エリアも再開発によって注目される可能性があります。こうした変化は資産価値やライフスタイルにも直結しますので、今後の動向を注視しながら、賢明な不動産戦略を描くことが必要です。

執筆者紹介



福嶋 真司(ふくしま しんじ)
マンションリサーチ株式会社の不動産データ分析責任者であり、福嶋総研の代表研究員としても活動しております。早稲田大学理工学部卒業後、大手不動産会社でマーケティング調査を担当し、現在は不動産市場調査や評価指標の研究を行っております。


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会社情報

会社名
マンションリサーチ株式会社
住所
東京都千代田区神田美土代町5−2第2日成ビル 5階
電話番号
03-5577-2041

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