株式会社エムティーアイが運営するウィメンズヘルスケアサービス『ルナルナ』が、2020年11月から進めている「FEMCATION」プロジェクトの一環として、最新の「FEMCATION白書」第3弾を発表しました。これは、10代から40代の女性1,000人以上を対象に行った調査結果です。調査は生理、更年期、妊活に関する女性の環境とその行動変化に焦点を当てています。
日常生活の中での生理に関する理解や情報を得る機会が増え、特にSNSを介して生理関連の教育が活発化していることが明らかになりました。73.8%の女性が、以前と比べて生理に関する学びの機会が増えたと感じており、特に生理に伴う症状やそのセルフケアに関する知識が向上しているようです。さらに、74.6%の respondentsがセルフケアを実践しており、そのうち52.7%が医療機関での受診機会も増えたと報告しています。
一方で、男性の理解については課題が残ります。生理に関する支援が進んでいると感じているのは約4割の男性パートナーのみで、学校や職場の男性からの理解は少なくとも2割程度という結果でした。これは、女性たちが生理に伴う問題を周囲に理解してもらうことの重要性を強調しています。
更年期に関連する症状に関する学びの機会も徐々に増えてきていますが、依然として40代以上の女性の中でも比較的新しいテーマであるため、その認知度はあまり高くありません。特に、男性からの理解や支援は依然として十分ではなく、シェアされている情報も限られています。
妊活についての調査では、子どもを望む女性の90%以上が、医療機関での健康チェックの重要性を理解していますが、実際の行動に移す人は限定的であるとの結果が出ました。特に婦人科へのオンライン相談を試みたいと考える女性が過半数いる中で、実際に行動に移すための環境が求められています。
このように、FEMCATION白書第3弾は女性の健康課題に対する意識の変化が見られる一方で、依然として多くの課題も残っていることを示しています。特に、教育の場や職場での理解の促進、さらには医療機関への受診のハードルを下げる取り組みが急務です。
今後も『ルナルナ』は、FEMCATIONを通じて女性の健康を支えるための取り組みを続けていくことを目指しています。今回の白書が、より多くの人々が女性の健康課題について知り、理解を深めるきっかけとなることを期待しています。