学童保育の現状と主婦層の本音に迫る調査結果
日本の多くの親が直面する課題の一つ、それが学童保育の確保です。株式会社ビースタイルホールディングスが運営する調査機関『しゅふJOB総研』が行った新たな調査結果から、学童保育に関する現実が明らかになりました。
調査結果の概要
この調査は主に就労を希望するお子さんのいる女性を対象に実施され、346名から有効な回答が寄せられました。
1.
学童保育にお子さんを預けようとした経験がある: 38.4%
2.
希望の施設に預けることができた: 74.0%
3.
学童保育探しは大変だった: 大変だった 30.6% / 楽だった 54.0%
この結果からは、学童保育の利用を希望する主婦層の中で、実際に希望の施設に預けることができた割合が比較的高いことが確認されました。ただし、学童保育探しが「大変だった」と感じる人も少なからずいることが分かりました。
学童保育の探し方
学童保育の探し方には地域差があり、例えば、学童保育が小学校の敷地内に設置されているケースや、保育園に併設されている場合なども見受けられます。そのため、一部の親たちは比較的スムーズに施設を見つけられたとのコメントを寄せています。
主婦層の本音
フリーコメントにはさまざまな意見が寄せられていました。
- - 「小学生低学年では預け先がありとても助かりました」(50代:正社員)
- - 「空きがなさそうに感じており不安です」(30代:パート/アルバイト)
- - 「もっと遅くまで預かって欲しい」(50代:派遣社員)
こうした意見からは、学童保育への期待とともに、実際の制度に対する不満も浮き彫りになっています。特に、預けられる年齢の制限や、融通が効かない制度への不満が多く見られました。中には「小6まで預かって欲しい」との切実な声もあり、現行の制度には改善の余地があることが伺えます。
保育施設の整備と今後の展望
しゅふJOB総研の研究顧問、川上敬太郎氏は、学童保育の必要性とその課題について語りました。「学童保育は、働く親にとって不可欠な施設であり、保育園と同様に整備を進めるべきです」との見解です。このような現状を踏まえると、今後の学童保育の整備は急務となるでしょう。
私たちの生活スタイルが変化する中で、子どもたちの成長を支えつつ、親にとっても安心して仕事ができる環境を整えなければならないのです。学童保育の整備は、単に預けるための施設作りだけではなく、社会全体の育児環境を改善する取り組みとも言えます。
この調査結果を通じて、主婦層の本音が見えることに加え、今後どうすればより多くの家庭が学童保育を利用しやすくなるのか、考える良い機会となりました。労働と育児の両立を支えるために、制度の見直しや新たなサービスの提供が求められているのです。