LINEとAIを活用した新たな配車サービス『シェア乗り』の魅力とは

株式会社NearMeの新機能『シェア乗り』

2023年10月、ソーシャルデザインカンパニーの株式会社NearMeが、テクノロジーソリューション事業を手がけるパーソルクロステクノロジーとの協力のもと、LINEを活用した配車サービスに新機能「シェア乗り」を実装しました。この機能は、1台のタクシーに複数の乗客が乗ることができる新たな乗車形態を提供し、サービスの利便性と効率を向上させるものです。

移動の効率化を実現する配車システム

この新たなシステムは、タクシー事業者のニーズに応じて相乗りやデマンド交通を柔軟に提供できる特徴があります。これにより、タクシー事業者の受付業務にかかる作業時間を短縮し、効率化を図ると同時に、利用者にとっても配車予約が簡便になります。特に注目すべきは、従来の配車アプリで必須だった会員登録が不要となり、LINEの公式アカウントを友だち追加するだけで利用できる点です。これにより、サービスのハードルが大きく下がり、誰でも手軽に利用できるようになりました。

『シェア乗り』で選べる移動スタイル

新機能『シェア乗り』の導入により、タクシー利用者は移動方法を事前に選択できます。従来の貸切サービスに加えて、よりお得に移動できる側面も強調されています。このシンプルで柔軟な選択肢が、より多くの人々にタクシー移動を利用するきっかけを提供することが期待されています。特に、シェア乗り機能は、運行事業者にも恩恵を与え、ニアミーが目指す「貸切よりもオトクなドアツードア移動」をさらに発展させるものとなります。

ストレスフリーな移動体験

タクシー業界が抱える人材不足という課題に対して、この配車システムは役立ちます。手動での業務が多い中、時間の削減だけでなく、予約管理や注文管理の効率化も実現しています。また、タクシー事業者が新たにアプリを開発する際に発生する高い初期費用を抑えることができるため、自社のアプリ開発に比べて低コストで導入できるのが特徴です。利用者は、乗車地や行き先、人数などの情報を入力し、「今から呼ぶ」または「日時指定」を選択することで配車予約が完了します。必要な情報を入力するだけで、スムーズに予約が完了し、タクシーの車両ナンバーや到着時刻、料金の目安も事前に通知されます。

多様なニーズに応えるサービス

NearMeは、独自のAIを活用し、出発地から目的地までをドアツードアでつなぐタクシーのシェアサービスを提供しています。特に空港送迎型のエアポートシャトルは人気が高く、過去には127万人以上が利用した実績があります。現在は全国の16の空港とその周辺地域で利用可能であり、公共交通機関ではアクセスが難しいスポーツ観戦や観光、さらには高齢者向けの移動支援サービスなども展開しています。

地域活性化への貢献

NearMeは、リアルタイムでの位置情報を活用し、地域の移動課題を解決することを目指しており、今後も地域活性化に貢献するための新たな取り組みを行っていくとしています。国土交通省との連携による相乗りタクシーの実証実験にも参加し、地域交通DX推進に向けた活動も進行中です。

このように、新しい配車サービス『シェア乗り』は、利用者と事業者にとって双方に利益をもたらすものとなりそうです。