中東富裕層の訪日ニーズに応えるツナガルの取り組み
ツナガル株式会社は「人生を変える出会いをつくる」を企業の理念に掲げ、中東地域からの訪日観光客のニーズに応えるために、様々な取り組みを行っている。2024年7月30日、同社はGCC諸国の現地旅行会社向けに、訪日観光についてのオンラインウェビナー第6回を開催した。このウェビナーの目的は、中東富裕層が日本を訪れる際に利用する旅行会社に対し、より良い旅行体験を提供できる知識を提供することだ。
ゴールデンルートを超えた日本の魅力を発信
今回のウェビナーでは、日本のテーマパークや秋・冬シーズンのおすすめスポットが取り上げられた。中東の訪日観光客の多くは、初めて日本を訪れるケースが多く、東京、京都、大阪などのゴールデンルートに集中しがちだ。しかし、ツナガルは、これまでの情報では知られていない比較的新しい観光地や体験も提案することに力を入れている。
日本のテーマパークについての情報
特に、東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオジャパンのような著名なテーマパークは知名度が高いが、それらがどのような体験を提供するのか、チケットの種類やVIP対応の有無といった詳細な情報は十分に浸透していない。今回のウェビナーでは、これらのテーマパークの魅力を分かりやすく解説し、実際の写真や動画を交えることで参加者の理解を深めた。
また、ゴールデンルートから少し外れた観光地として富士急ハイランド、ニジゲンノモリ、ジブリパークなども紹介され、その魅力に迫った。中東諸国ではこれらの施設の知名度が低いため、どのようなアトラクションがあるか詳細に説明することで、訪問意欲を喚起することを目指した。
日本の秋・冬を楽しむための提案
ウェビナーでは、日本の四季の魅力も強調され、特に秋の美しい紅葉が見られる鎌倉や軽井沢、冬の温泉が楽しめる箱根といった地域が取り上げられた。これにより、彼らが日本で体験できる季節ごとの楽しみを伝え、訪日観光の幅を広げることを狙っている。特に雪を求める中東の観光客には、北海道の雪景色やスキー体験を強くアピールした。
持続的な観光発展への努力
ツナガルは、定期的にウェビナーを開催することで、現地旅行会社が訪日観光に関する情報を持続的に取得できる環境を整えようと努めている。中東市場での知識不足を解消するため、必要な情報を提供し、富裕層の顧客に対する対応力を高めることが目指されている。このように、ツナガルはGCC諸国の富裕層に向けた観光商品を提供し、日本の魅力を積極的に発信していく。
今後の展望
ウェビナーの参加者数は過去最大の75名に達し、UAE、サウジアラビア、クウェートなどから様々な旅行会社が参加したことが、参加者の関心の高さを示している。ツナガルは今後も、ハラル文化への配慮を含むウェビナーのテーマを導入し、観光の多様性を広げていく方針だ。
また、地方自治体や地元事業者と連携し、地域に根ざした観光体験を提供することで、観光地への送客による経済貢献を目指していく。これによりツナガルは日本の観光業界における重要な役割を果たしていくことを期待されている。
このように、中東地域の富裕層市場に特化した取り組みを行うツナガル株式会社は、今後も日本の観光業界の発展に寄与していくことだろう。