震災から14年、文教大学で自主卒業式が実施されました

文教大学での自らの手で実現した自主卒業式

3月8日、文教大学越谷キャンパスにおいて、14年前の東日本大震災の影響で卒業式を開催できなかった2010年度の卒業生たちが、自主卒業式を行いました。このイベントは、同大学卒業生の藤原良浩氏が発起人となり、文教大学2010年度卒業生自主卒業式実行委員会が組織され、2024年4月から準備が進められてきました。

当日は約180名の卒業生が一堂に会し、感慨深いひと時を過ごしました。震災で卒業式が中止となった当時、卒業証書は郵送で送付されていましたが、今回、卒業生たちは大学の元学長・大橋ゆか子氏から14年の歳月を経て、卒業証書を直接授与される機会を得ました。これには多くの卒業生が感動を覚えました。

卒業証書授与の式典では、越谷市長の福田晃氏や現文教大学長の中島滋氏（代読は石原俊一副学長）がメッセージを寄せました。また、元文教大学長の大橋氏もその場に立ち合い、温かい言葉を届けました。

卒業生を代表した石田淳也氏（教育学部卒業、常葉大学助教）は、震災後の14年間を振り返り、これからの目標や希望について話しました。彼の言葉には、多くの卒業生が共感し、感動を分かち合いました。

文教大学について言えば、同大学は「人間愛」を建学の精神に据え、多様な学部を有する総合大学です。越谷キャンパスには教育学部や人間科学部が所在し、湘南キャンパスには情報学部や健康栄養学部、東京あだちキャンパスには国際学部や経営学部があります。2024年5月1日現在、在籍学生は8,405名です。

この自主卒業式は、震災の記憶を誕生させると同時に、卒業生たちにとって新たな出発点となりました。14年間の時を経て、彼らは今、新たな一歩を踏み出し、未来へ向けて希望を抱いているのです。

文教大学の今後の発展にも期待が寄せられています。詳細は文教大学の公式サイトをご覧ください。