アイシースクリーンユース生産終了のお知らせ
株式会社G-Tooが展開する漫画画材ブランド「アイシー」の低価格シリーズ「アイシースクリーンユース」が、2024年7月をもって生産を終了することが発表されました。この製品は1993年以来、多くの漫画家や同人作家に支持されてきた歴史ある画材です。
生産終了の理由
アイシースクリーンユースは、同人誌制作向けに手頃な価格で提供されるデザイン豊富なフィルムシール状の画材として人気を博してきました。しかし、近年はアナログからデジタル作画へと移行する傾向が強まっており、ユーザーからはデジタルでの利用を望む声が高まっています。これに応える形で、アイシーでは全200種のデジタルデータ化を検討しているとのことです。
デジタルデータ化の計画
2025年以降を見据え、アイシースクリーンユースで発売されていたパターンはデジタルデータとして提供される予定です。この動きは、描き手の多様なニーズに応えるための重要な一歩となります。デジタル作画環境を選ぶ漫画家やアーティストにとって、アイシーの画材がどのように進化するのか、注目が集まります。
現行のアイシースクリーンシリーズ
アイシースクリーンユースの生産終了に伴い、他のアイシースクリーンシリーズは継続して販売が行われます。主力の「アイシースクリーン」「アイシースクリーンプレミアム」さらには「アイシースクリーンJ-TONE」などが手に入るため、ユーザーは今後もアイシー製品を利用し続けることができます。そして、これらの在庫については完全に売り切れるまでの限定販売となることも伝えられています。
アイシーの歴史と展望
アイシーは、Tooグループの一環として53年以上の歴史があり、常に漫画制作に特化したツールの提供に努めてきました。近年、アナログからデジタル作画へのシフトに対応し、2022年には「アイシースクリーン」をデジタル作業で使用できる新たな開発も実施しています。これにより、創作環境は一層多様化し、描き手のクリエイティビティを支援する体制が整っています。
今後のアイシーに期待
アイシーは、単なる製品の提供に留まらず、描き手が希望する技術と素材を追求し続ける姿勢を見せています。今後のデジタル化により、描き手の表現の幅が広がることが期待されます。これからもユーザーからの支持を受けて、さらなる革新を続けていくことでしょう。これまでの愛されてきたアイシースクリーンユースの精神を引き継ぎつつ、新たな世界を切り拓いてゆくアイシーに大いに注目したいところです。