ボワゼルの挑戦
2023-07-31 10:00:03
ボワゼルが語る新たなシャンパーニュの風景と未来への挑戦
ボワゼルが語る新たなシャンパーニュの風景と未来への挑戦
1834年に設立されたシャンパーニュの老舗メゾン、ボワゼル。エペルネの中心に位置するこのメゾンは、長い歴史を誇り、最上質のシャンパーニュを生み出してきました。今年、ボワゼルには新たな章が幕を開ける予感が漂っています。会長兼CEOのフロラン・ロック・ボワゼルは、2023年が同社の飛躍の年になると自信に満ちた表情で語っています。「私たちのメゾンは、過去数年間の間に社内改革や大規模な改修工事を実施してきました。今年は新たなブランドデザインを打ち出し、未来への希望に満ちています」とのことです。
フロランは2019年にボワゼルの経営を引き継ぎ、家族に受け継がれた伝統を守りながら革新を目指してきました。彼は兄リオネルの支えを受けつつ、情熱、献身、技術、個性といった家族の価値を重んじながらメゾンの発展に尽力しています。このように、ボワゼルは新しい風を吹き込むことに成功しているのです。
象徴的なメゾンとその歴史
エペルネのシャンパーニュ通り46番地に立つボワゼルの本館は、1850年代に造られたセラーが佇んでいます。このセラーは創業当時の姿をそのまま残しており、右側の棟は2016年以来新たに建設され、最新式の醸造所が備わっています。ここでは、高度な技術を駆使したワイン造りが行われ、熟成用のタンクも完備されています。
18世紀末に建造されたエントランスを彩る2つの建物も現在では生まれ変わり、一方はテイスティングルームとショップ、もう一方は特別なお客様向けのテイスティングサロンとライブラリーが設置されています。工房「アトリエ1834」では、テイスティングやワークショップを通して、シャンパーニュの特別な体験が提供されており、訪問者は静寂の中でメゾンの遺産と素晴らしいワインに出会うことができます。
ボワゼルの新たなアイデンティティ
ボワゼルのビジュアルアイデンティティとパッケージは新たに刷新され、エレガントで個性的なロゴが誕生しました。このロゴはメゾンの新しい扉を象徴し、シャンパーニュ通りへの開放性を表すものです。この新しいアイデンティティは、ボワゼルの慎ましさや純粋さを体現しており、全ての製品やグラフィックに展開されています。
ワイン造りの進化と未来
新たなアイデンティティは、最近の改革を色濃く反映しています。シャンパーニュのスタイルを洗練させるため、ブレンドの見直しが行われ、2018年以降ではリザーヴワインの樽熟成を増やし、ブレンドに占めるリザーヴワインの比率を高めることに成功しました。また、品質向上を目指してドサージュの量を減らし、各ブドウの割合を増加させています。
これにより、ボワゼルはシャンパーニュ・テロワールの個性を際立たせながら、ワイン造りを進化させ、より純粋で個性豊かなワインを生み出すことを可能にしています。これが、ボワゼルの新しい時代の幕開けでもあるのです。
まとめ
ボワゼルは創業以来の200年近い歴史の中で、シャンパーニュの文化を守り続けてきました。会長のフロランは、地域のテロワールを尊重しながら、戦略的にメゾンの発展を推進しています。所有する7haの葡萄畑はシャンパーニュの中心地に位置し、彼は自然環境を守りながら葡萄の樹を管理しています。これからもボワゼルのワインは、冷涼なセラーで長期間の熟成を経て、素晴らしい味わいとなり、多くの人々に届けられることでしょう。ぜひ、新たなボワゼルのシャンパーニュを楽しんでみてください。
会社情報
- 会社名
-
ピーロート・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区港南2-13-31品川NSSビル
- 電話番号
-
03-3458-4455