阪急とコリアーズの新たな挑戦
阪急阪神不動産株式会社が、コリアーズ・インターナショナル・ジャパンのサポートを受けて、カナダに初めて事業を展開することが決まりました。新たな市場への進出は、同社にとって重要な第一歩であり、特に注目されるのが「クレイストーン・プロジェクト」です。このプロジェクトは、トロントから南西に約40kmの位置にあるオークヴィルで、157戸からなる7階建てのコンドミニアムを開発するものです。
コリアーズの役割
コリアーズ・ジャパンは、阪急阪神不動産がカナダ進出を果たすために、現地の不動産開発会社であるグレイウッド・デベロップメンツとのパートナーシップを結ぶための支援を行いました。特に、コリアーズ・カナダのトロント事務所との連携が強調されており、事前の市場調査を行い、最適な事業パートナーを紹介する役割を果たしました。これにより阪急阪神不動産はスムーズにJV契約を締結することができました。
阪急阪神不動産のグローバル展開
阪急阪神不動産は過去にもタイやフィリピンに進出しており、その経験を活かしてカナダ市場にも取り組むこととなります。2016年から始まったタイ・バンコク、2017年のフィリピン・マニラ、2024年のフィリピン・セブでのプロジェクトは、いずれもコリアーズのコンサルティングサービスを利用しています。
今回のカナダ進出は、それらのプロジェクトをさらに発展させる形で、新たな市場でのチャレンジが期待されます。
コリアーズのアウトバウンドサービス
コリアーズ・ジャパンのアウトバウンドサービスは、デベロッパーや投資家に向けて市場調査や現地パートナーの紹介、JV契約締結のサポートを提供しています。近年は、東南アジアやオーストラリアだけでなく、2024年からは北米地域にも注力する方針です。同社は北米の住宅開発案件に力を入れ、幅広いクライアントニーズに応えていく意思を示しています。
企業の背景
阪急阪神不動産株式会社は、阪急阪神ホールディングスグループの核心を担う不動産デベロッパーとして、住宅や商業施設、さらにはオフィスビルの賃貸など、多岐にわたる事業を展開しています。特に阪急沿線と阪神沿線を中心に、地域密着型の開発が主な特長です。
一方、グレイウッド・デベロップメンツは1985年に設立されたカナダの不動産デベロッパーで、住宅から商業施設、工業用地まで多様なプロジェクトを手掛けています。北米全域での資産管理サービスも行い、高密度の住宅開発を推進しています。
まとめ
阪急阪神不動産がカナダ市場に進出することで、今後の展開がますます注目されます。コリアーズの強力なサポートを受け、両社は新たな成功を収めることでしょう。これにより、日系デベロッパーの国際的な地位が一層強固になることが期待されています。