東京演劇アンサンブル創立70周年記念作品『白い輪、あるいは祈り』の魅力に迫る

東京演劇アンサンブル創立70周年記念『白い輪、あるいは祈り』

2025年3月19日から3月23日まで、東京都の俳優座劇場で東京演劇アンサンブルブレヒトの作品『白い輪、あるいは祈り』が上演されます。この作品は、創立70周年を記念して実施される特別な企画であり、作・演出を鄭義信氏が担当します。

この公演は、ブレヒトの名作『コーカサスの白墨の輪』からインスピレーションを得たものであり、元々は2015年に韓国国立劇場で上演され、パンソリを取り入れた韓国唱劇『白墨の輪』が基になっています。鄭義信氏がこの作品を日本初演としてアレンジし、さらなる深みを持たせました。

公演の意義と背景

今回の企画は、東京演劇アンサンブルがブレヒト作品の演出を依頼した際に、鄭義信氏が「韓国で再演もされた『白い輪』の日本初演を提案」したことからスタートしました。そのため、本作品の上演はTEEにとって特別な意味を持っています。また、俳優座劇場は新劇の象徴であり、2025年4月に閉館予定なので、この公演は歴史的な意義を持つことになります。

さらに、今回の制作陣は大部分が初めてのメンバーで構成されており、新たな挑戦が期待されます。これにより、東京演劇アンサンブルの創造活動に新しい刺激が加わり、今後の発展が期待できるでしょう。

現代へのメッセージ

この作品は、現在世界中で引き起こされている武力による対立や紛争などに対する批判を含んでいます。ウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナのような終わりの見えない戦争が続く中、鄭義信氏はこのブレヒトの作品を現代の視点から再解釈し、平和を願う祈りを込めた作品へと昇華させました。

ブレヒト自身も中国の故事を元に作ったこの作品を、鄭義信氏は更に観客に理解しやすい形にリメイクしました。このように、現代社会に生きる私たちに向けた強いメッセージが込められているのです。

公演の詳細

日程及び会場

- 公演期間: 2025年3月19日（水）〜3月23日（日）
- 会場: 俳優座劇場（東京都港区六本木4-9-2）

スケジュール

- 3月19日（水） 19:00
- 3月20日（木） 14:00・19:00★
- 3月21日（金） 14:00・19:00
- 3月22日（土） 14:00・19:00★
- 3月23日（日） 14:00

*★はLow Price Dayです。
開場は開演の30分前です。

チケット料金

- 一般: 4,300円（Low Price Day: 3,000円）
- U30: 3,300円

※全席自由・税込。

カンフェティ限定: 1,000円割引あり！
4,300円 → カンフェティ席3,300円！

出演者

アツダク洪美玉、グルシェ永野愛理、シモン雨宮大夢、浅井純彦、他

スタッフ

脚本・演出: 鄭義信
音楽: 久米大作
舞台美術: 池田ともゆき
衣装: 木場絵理香
照明: 増田隆芳
音響: 藤田赤目
振付: 広崎うらん
擬闘: 栗原直樹
メイク: 高村マドカ
歌唱指導: 吉村安見子
舞台監督: 三木元太
宣伝美術: 小田善久伊波二郎
制作: 太田昭小森明子

この作品は、観客に深い感動を与え、平和を願う強いメッセージを届けることでしょう。ぜひご注目ください。