元救急救命士が手掛けた新しい非常用トイレ
2024年9月8日、株式会社Flight(福岡県久留米市、代表取締役:田中謙二)が、非常用トイレを予約販売開始します。この製品は、元救急救命士の実体験に基づいて企画されており、特に非常時におけるトイレの重要性を再認識するきっかけとなっています。
世界トイレの日の背景
11月19日は「世界トイレの日」として、国際連合により定められた日です。現状、世界の約15億人がトイレを使えないという厳しい現実が存在し、多くの人々が不衛生な環境にさらされています。特に子どもたちは、トイレがないためにさまざまな病気にかかり、命を落とすことも少なくありません。このような状況を改善し、トイレの重要性を考える日として設けられています。
日本ではトイレがある生活が当たり前ですが、自然災害時にはライフラインが途絶え、通常の生活が困難になります。今回のMakuakeプロジェクトは、非常用トイレを通じてそんな事態に対する備えを見直す良い機会となることを願っています。
実際の体験から生まれた製品
田中氏は過去に集中豪雨に見舞われ、断水を経験した際の苦労を語ります。非常用トイレを持っていなかったため、ビニール袋を使ってトイレを済ませ、使用済みの袋を屋外に保管する生活が続きました。その際の不快な臭いや、軽視されがちなトイレの現実に直面しました。
また、救急現場でも同様の経験をしており、特に放置された便の臭いが活動を妨げる要因となっていました。これらの体験を元に、被災者の気持ちに寄り添い、臭い問題に焦点を当てた非常用トイレが生まれました。
ブランド「ヨカレカシ」の誕生
田中氏は、「AEDが各家庭に備えられていれば多くの命が助かる」と考え、救急救命士としての経験を活かし、自社ブランド「ヨカレカシ」を立ち上げました。このブランド名は、思いやりに満ちた存在として人々をサポートするという願いが込められています。今後、トイレに関する問題の改善に向けても尽力していく考えです。
ヨカレカシの特徴
国産杉を活用した凝固剤
『木粉凝固パウダー』は、国産杉から作られた凝固剤で、消臭性と抗菌性に優れています。この製品は排泄時の臭いを効果的に閉じ込めるため、非常用トイレには欠かせない要素となります。
高性能防臭袋
特殊構造フィルムを使用した防臭袋は、強力な臭い封じ込め能力を持ち、日常的に使用することが期待されています。
おしゃれで機能的なデザイン
非常用トイレのパッケージは、インテリアとしても使えるシックなデザインに仕上げられています。家庭内に馴染むグレーとブルーの落ち着いた色合いが特徴で、使う際も気兼ねなく発揮できるよう配慮されています。
使いやすさにこだわった説明書
「ヨカレカシ」の説明書はカード型になっており、普段は壁に飾ったりしておくことができ、非常時には必要な時にすぐ取り出して使えるように工夫されています。
豊富な内容量
最低でも3日分(できれば1週間分)の備えを考え、「ヨカレカシ」には50回分のトイレに必要な道具が含まれており、いざという時でも安心です。使用する回数に応じた防臭袋やビニール袋の量も充実しており、実体験に基づいて構成されています。
企業概要
株式会社Flightは、福岡県久留米市に本社を構える企業で、設立は2019年。20年間の消防士および救急救命士の経験を持つ田中氏が代表を務め、社会に役立つ商品を提供することを理念にしております。
山積するトイレ問題に立ち向かうため、今回のMakuakeプロジェクトは大きな一歩となります。非常用トイレとは一体何か、私たちの生活の中でどう位置づけられるのかを改めて考える良い機会にしていきたいです。