フォーミュラEシーズン12の新しいカレンダーと規則変更
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、2025/26年シーズン12に向けた新たなカレンダーと規則変更を発表しました。これは、スポーツ管理者や技術関係者、商業パートナーとの協議を経て決定されたもので、選手権の歴史において重要なマイルストーンとなるでしょう。
新たな開催地:三亜
シーズン12では、中国の三亜市でのレースが復活します。これはシーズン5以来の開催であり、フォーミュラEのカレンダーにおいて中国の重要性を示すものです。三亜は美しい南国の風景を背景にした市街地コースを持ち、ドライバーやチームにとって独自の挑戦と魅力を提供するでしょう。
加えて、2025/26年シーズンでは全11都市で17レースを行うことが確定し、これはフォーミュラEにおいて史上最大の規模となります。新たにスペインのマドリードやアメリカのマイアミ(ハードロック・スタジアム内)も加わります。
規則の改訂
会場の選定に加え、予選フォーマットやアタックモードのルールも改定されました。予選のグループステージは10分に短縮され、デュエル間のインターバルも短くなり、観戦しやすさが向上します。これにより、よりスピーディーで競争性の高いレースが期待されます。
また、アタックモードの使用に関する新しいルールも導入され、ピットブーストが適用されるレースではアタックモードが1回のみ使用可能とされ、非ピットブーストでは2回の使用が認められます。
財務規定の見直し
加えて、スタッフの出産および育休手当がコストキャップの対象外となる改訂があり、フォーミュラEは女性の活躍を推進する姿勢を強化することとなりました。このような取り組みは、チームがライフイベントにおいてメンバーをサポートできる環境を提供する一助となります。
フォーミュラEは、モータースポーツにおける公平性と包括性の分野で先駆的な存在であることを目指しており、これからの展開に期待が寄せられます。
次世代ドライバーの育成
シーズン12では、マイアミでルーキーフリープラクティスが実施され、マドリードではルーキー・コレクティブ・テストが行われる予定です。これにより次世代のドライバーたちに貴重な体験の機会が提供されることになります。
コメント
フォーミュラEの共同創設者アルベルト・ロンゴ氏は、シーズン12がさらに進展する重要なシーズンであるとして、新たなルール変更が競技の公平性と競争力を両立させるものになると期待を寄せています。また、FIAのパブロ・マルティノ氏も、シーズン12のカレンダーが多様な都市での開催を融合させたものであると話し、この調和がさらなるエキサイティングなレースを生むことに言及しました。
まとめ
ABB FIAフォーミュラE世界選手権が示す新しいビジョンは、持続可能な未来を目指し、国際的な観光都市としての三亜の魅力も引き立てます。このシーズン12は、新たな挑戦と興奮で満たされたシーズンとなることが期待されています。