クリエイティブ業界の働き方改革:月1.22時間の残業実現へ
クリエイティブ業界は、長時間労働が蔓延する職場として広く知られています。多くの場合、プロジェクトに締切があり、クライアントとの調整も必要なため、社員は夜遅くまで働くことが常態化していました。しかし、ある企業がこの状況を打破し、月平均残業時間をわずか1.22時間にまで削減することに成功しました。それが、ブランコ株式会社です。
残業の背景
dodaが発表した職種別の平均残業時間ランキングにおいて、クリエイティブ業界が堂々の1位となったことからも理解できるように、長時間労働は業界の課題です。数年前のブランコでも、終電まで働くことが一般的でした。このような過酷な労働環境を改善するため、ブランコは自身のビジョンである「デザインで世界を豊かにする」という目標に立ち返ることにしました。
働き方見直しのきっかけ
ブランコの代表である山田氏は、クリエイティブな成果を出すためには、まず社員自身が豊かでなければならないという信念を持っています。この考え方に基づき、社員が健康に働ける職場を創り出すことが重要視されました。健康的で充実した生活が生産性に直結するとし、さまざまな取り組みが始まりました。
残業削減と業績向上の関係
残業を減少させることは、単なる時間管理だけでなく、職場全体の意識改革にもつながります。実際に、残業時間の削減によって、社員満足度や業績が向上しました。具体的には、月平均残業時間の減少に伴って、売上や社員定着率が明らかに改善しています。
従業員が健康で意欲的な状態では、クリエイティブな発想が促進され、プロジェクトの質が向上します。その結果、コストも削減でき、顧客満足度も上がるという好循環が実現しました。
残業削減に向けた具体的なアプローチ
ブランコでは、残業を削減しつつも高品質なプロジェクトを進めるために、以下のような具体的な取り組みを行っています。
- - 就業時間の厳守:労働時間が1分でも超えた場合、社外問わず連絡を禁じる。
- - 計画的な進行:残業申請を就業終了の1時間前に行うことをルール化;このことで納期を守る意識が強まります。
- - 定期的なレビュー:月次で残業時間を確認し、多い社員には個別に原因を探る機会を設ける。
- - ルーティンワークの標準化:クリエイティブワークに集中できる時間を確保し、ルーティン作業は効率化する。
- - 柔軟な改善:デザインプロセスの見直しや新しいルールの導入を定期的に行うことで、変化に対応する力を養う。
従業員の意識が鍵
残業削減は容易なことではなく、単に時間を管理するだけでは不十分です。社員一人ひとりが高い意識を持ち、目の前の仕事に取り組む姿勢が求められます。クリエイティブな仕事に対して真剣に向かうことで、個々の能力も引き出され、質の高い成果が期待できるようになるのです。
「会社らしさ」の構築
残業削減を目指すことで、企業にとってプラスの結果が生まれることは確かですが、これは全ての企業に当てはまるとは限りません。企業にはそれぞれ独自の「らしさ」があります。この文化を形づくり、ブランド化することが重要です。その「らしさ」が共感を呼び、価値観を共有する顧客や従業員が集まる基盤を築くのです。
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ブランコ株式会社 広報
会社概要
ブランコ株式会社は、感情や体験をデザインするブランディングファームとして、東京と福岡を拠点に企業成長を支援しています。設立は2006年4月、社長は山田泰弘です。所在地は福岡県福岡市中央区西中洲12-25 岩崎ビル6階にあります。公式ウェブサイトはこちら:
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