広島で高校生AI教育を実現する「AI Bridge Hiroshima」の挑戦
認定NPO法人CLACKが、マイクロン財団と共に広島県内の高校生を対象にした新たな教育プログラム「AI Bridge Hiroshima」を始動しました。このプログラムは、AI教育とキャリア教育を組み合わせた実践型の内容となっており、地方のICT環境の格差を克服し、未来を切り拓く力を育むことを目指しています。
プログラムの目的と背景
「AI Bridge Hiroshima」は、2025年度から2026年度にかけて600名の高校生に対して学びの場を提供します。日本の高校生は生成AIの利用経験が多数存在する一方で、その活用実績は国際比較で最下位という実態があることが背景にあります。これを踏まえ、実践的なスキルを身につける機会を提供し、彼らの未来にある選択肢を広げることを目指しています。
初回授業では生成AIの基本的な仕組みや活用法を身につける内容が予定されており、地元の半導体企業マイクロンメモリジャパンの社員も参加し、キャリア教育にも力を入れています。これにより、学校で学んだ知識を実際の社会にどうつなげるのか、その視点を養う場を提供しています。
地域間格差の是正
一方で、日本全体に目を向けると、地方ではICT環境や教育資源の不足が顕著です。文部科学省の調査によると、地方の学校は依然としてICT活用の面でOECDで最低水準にあり、地域間の格差は広がる一方です。そのため、この「AI Bridge Hiroshima」プログラムは、広島という地域特有の課題に対する解決策でもあります。
実施の重要性
CLACKは、2018年から大阪で困難を抱える学生にデジタル教育とキャリア教育を無償で提供する活動を行っています。この経験を通じて得た知見を活かし、広島においても高校生の実践的な能力を鍛えることに注力しています。試行錯誤の中で地域との連携を深め、地域全体でデジタル人材を育成していくことが今後の課題でもあります。
参加学生の声
12月16日に行われた初回授業では、講義後に生徒たちから感想が寄せられました。例えば、AIの危険性とその便利さを認識できたという意見や、利用する側の知識の重要性を再認識したといった前向きな声が聞かれました。これにより、学生たちがAIをただの道具として捉えるだけでなく、どのように活用できるのかを自身の視点で考えるようになってきています。
キャリア教育の展望
今後、キャリア教育プログラムが地元企業マイクロンの社員がボランティアとして参加し、実施予定です。社員によるキャリアトークや進路選択の対話を通じて、AIの領域で働くことの意義や必要なスキルについて学ぶことができます。これにより、生徒たちはAI時代に具現化する様々なキャリアパスを探求する機会を持つことができるのです。
結論
「AI Bridge Hiroshima」は、高校生たちにAIを使いこなすための土台を築くだけではなく、将来の選択肢を広げる貴重な機会を提供しています。地域全体でデジタル人材を育て、将来的な産業競争力を高める取り組みとして、このプログラムの成功が期待されます。広島の高校生が未来のAI社会において輝く存在になれるよう、これからも様々な教育が求められています。