革新的ジンクリッチペイント
2025-08-21 09:39:12

業界初の「水性・1液型」ジンクリッチペイント技術の革新

業界初の水性にして1液型のジンクリッチペイント技術の革新



ローバル株式会社は、この度、業界初となる水性でありながら混合作業が不要な「1液型水性有機系ジンクリッチペイント」の基本技術開発に成功しました。この新技術は、2026年度中の製品化を目指しており、環境と作業者への配慮を両立させた次世代の防錆技術として注目されています。

開発の背景



鉄のさびを防ぐためにやっかいな課題である「業界のジレンマ」。防食性能が高いジンクリッチペイントは、重要な社会インフラには欠かせない存在ですが、従来の製品は多くの問題を抱えていました。

  • - 溶剤系塗料:作業性や経済性に優れていますが、VOC(揮発性有機化合物)の排出や強いシンナー臭が健康へのリスクとなります。
  • - 水性塗料:環境に優しい一方、これまでの製品は混合に手間がかかり、計量ミスや使用制限の課題がありました。

技術革新のポイント



今回開発した技術は、水性塗料ながらも1液型の製品を実現することができました。
水と高濃度の亜鉛粉末が反応することで発生する水素ガスの問題を解決し、亜鉛本来の防食性能を最大限に引き出すことに成功しました。この成果により、「水性」と「1液」の両立を実現することができたのです。

反応抑制と防食性能維持の両立



水と亜鉛の反応において、水素ガスの発生を抑制することは、亜鉛の反応性を低下させて防食性能に影響を及ぼすという二律背反の課題でした。ローバルの新技術は、この課題を独自の技術アプローチで克服しました。
以下はその技術の詳細です:

1. 水素ガス発生抑制効果:開発品は長期間にわたり、わずかな水素ガスしか発生せず、優れた抑制効果が確認されました。
2. 防食性能の維持:腐食促進試験において、開発品は異常が見られず、従来品と同等の防食性能を保持しました。

結論



ローバル株式会社は、2026年度中にこの新技術の製品化を実現し、建設やインフラ業界の労働環境を改善し、生産性の向上に貢献することを目指します。また、革新的なジンクリッチペイント技術は、全ての鉄構造物の長寿命化を実現し、持続可能な社会の構築にも寄与するでしょう。

学会での技術発表



本開発技術は、国内外の様々な学会においてお披露目される予定です。2025年の13th Asia Pacific General Galvanizing Conferenceや第45回防錆防食技術発表大会での講演も予定されています。
ローバルは、これからも業界をリードする技術を提供し続けることに努めていきます。

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会社概要


  • - 会社名:ローバル株式会社
  • - 所在地:大阪市中央区北浜1-1-21 第二中井ビル6F
  • - 代表者:田中 孝篤
  • - 創業:1955年7月
  • - 事業内容:ジンクリッチペイントの製造・販売
  • - 公式サイトローバル株式会社


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会社情報

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