2025年大阪・関西万博におけるロボット体験
2025年に開催される『2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)』の一環として、インキュビオン株式会社は「ロボットエクスペリエンス」のロボット実証監修を担当します。この取り組みは、未来社会の実現を目指し、人とロボットの共存を促進することが目的です。
万博とロボットエクスペリエンスの概要
大阪・夢洲で実施される万博では、「スマートモビリティ万博」という未来社会を示すプロジェクトの中で、ロボット技術の実証が行われます。ロボットエクスペリエンスは、万博運営にかかわるサービスにロボットを組み込み、実際にその運用による効果や課題を検証することを目指しています。国内外の24社・団体から合計60機種のロボットが参加し、来場者はフードコートや迷子センター、専用パビリオン『ロボット&モビリティステーション』で利用可能な最新のロボットと対話し、リアルな体験を得ることができます。
この専用パビリオンでは、最新のロボットとの触れ合いができるデモンストレーションが行われ、184日間のイベント期間中に延べ136万人の来館者がこの新しいサービスや移動手段の体験を行うことが期待されています。
インキュビオンの役割
インキュビオンは、博覧会協会からの依頼でロボットエクスペリエンス事務局のメンバーとして参加しています。その具体的な支援内容には、以下のようなものがあります:
- - 実証シナリオの策定:ロボットの特性に基づき、来場者とロボット間の動線やインタラクションの設計を行います。
- - 安全運用マネジメント:不特定多数の来場者の中で複数のロボットを稼働させるための安全管理方針やリスクアセスメントフローを設定し、組織的な安全管理体制を構築しています。
- - ロボット情報提供:万博公式サイトと来場者向けアプリ『Visitors』、そして自社のロボット情報プラットフォーム『RobotATTA!』を連携させ、参加するロボットに関する情報を提供しています。
参加企業からの評価
参加した企業や団体からは、実際の運用環境で得られたデータがロボット改良に貢献することや、顧客のフィードバックが新たな課題発見に繋がったとの高い評価が寄せられています。インキュビオンの代表取締役、高橋祥子は「多くの人々に実際のロボット体験を提供できたこと、開発者と利用者が同じ目線で対話し、ロボットの普及に必要な環境や仕組みを考えるきっかけになったことを嬉しく思います。今後も人とロボットの共創を進めていきたい」との意気込みを示しています。
今後の展望
インキュビオンは、ロボット導入への敷居を低くし、社会課題を解決する手段としてより多くのロボットが活用される社会の実現に貢献することを目指しています。今後も実証環境の整備や安全性への取り組みを続けていくことで、持続可能な社会の形成に寄与していく所存です。この万博を通じて、未来のロボット社会の可能性を感じさせる貴重な経験となるでしょう。