外国人患者のための新たなサービス、Book with Ambii
筑波大学発の医療ITベンチャー、Ambiiが新たに始めたオンライン予約サービス「Book with Ambii」は、日本に住む外国人患者が医療機関を簡単に利用できるように設計されています。医療機関探しに困難を感じている外国人患者のために、親しみやすいインターフェースと多言語対応を実現しました。
Book with Ambiiの概要
「Book with Ambii」は、日本にいて医療機関を受診したい外国人向けのWeb予約サービスです。本サービスでは、日本語以外の言語に対応している医療機関を簡単に検索でき、希望する医療機関をオンラインで見つけることが可能です。特に、英語や中国語で予約できるクリニックも多数連携しており、言語の壁を越えた医療提供が実現されます。
患者向けの特徴
- - 複数言語での検索能力: 英語や中国語を使用して、医療機関を特定できる機能があり、利用者は母国語で安心して検索できます。
- - 予約機能: 一部の医療機関では事前予約が可能で、来院時の受診拒否の不安を払拭しています。
- - 多言語対応のWeb問診票: 患者自身の情報を事前に医療機関に伝えることができるため、スムーズな診療が期待できます。
医療機関向けの機能
- - 外国人患者の管理: 医療機関が外国人患者対応の時間帯を設けることで、通常の診療に影響を与えずに運営できます。
- - 言語把握による事前対応: 予約時に外国人患者が使用する言語を知ることで、適切な対応準備が可能です。
- - コミュニケーションの円滑化: Web問診票の利用により、患者との意思疎通が容易になります。
導入クリニックとコメント
現在、東京都内の4つのクリニックが「Book with Ambii」に参加しています。具体的なクリニック名は以下の通りです。
- - eHealthクリニック新宿院
- - LSクリニック東京 九段下院
- - クローバーデンタルオフィス
- - ファミール産院えどがわ
eHealthクリニックの天野院長は、「外国人患者が困る言語の壁を乗り越えるため、Ambiiの予約システムは非常に役立っています。多言語対応のシステムは、心強いサポートと言えるでしょう」と話しています。これにより、外国人患者が安心して医療を受けられる環境が整いつつあります。
Ambiiのビジョン
Ambiiは、世界中の人々が医療を受けやすくなる環境を創出することを目指しています。「どこにいても安心して医療が受けられる社会を創る」というビジョンのもと、医療アクセスの課題解決に取り組んでいます。医療機関と患者の双方にとって便利なサービスを提供することで、医療業界のデジタルトランスフォーメーションを進めています。
東京都の取り組み
東京都は「スマート東京」を実現するため、最新技術を活用した新しいサービスの導入を進めています。「Book with Ambii」は、その一環として位置づけられ、快適な都市生活の実現に寄与することが期待されています。
まとめ
Ambiiが展開する「Book with Ambii」は、日本における外国人患者の医療アクセス改善に貢献する革新的なサービスです。今後の展開にも注目が集まります。