日総工産がLINEでの求人応募数を3倍に引き上げた取り組みとは？

最近、日総工産が新たな採用手法を導入し、LINE経由の月間求人応募数を3倍に引き上げる快挙を成し遂げたことが話題になっています。この取り組みは、株式会社Micoが提供するLINEマーケティングツールと、CriteoのAI技術を駆使して実現されたものです。ここでは、そのプロセスや成果について詳しく見ていきます。

LINEを活用した新たな求人応募システムの導入

日総工産では製造業の人材不足の問題に対処するため、求職者に寄り添った採用方法を模索してきました。「工場求人ナビ」という専用の求人サイトを通じて、求職者とのマッチングを深め、その結果、より多くの応募を促進することが目的でした。従来の方法では十分な成果が上がっていない中、MicoのLINEマーケティングツールの導入に踏み切ったのです。

CriteoのAIエンジンとの連携

導入された「レコメンデーションメッセージ for LINE公式アカウント powered by CRITEO」は、求職者の興味に基づいたパーソナライズされた求人内容を提供するシステムです。このAIエンジンとの連携により、特にLINEからの応募が全体の約40%を占める結果となりました。これは、AIによるレコメンドの有効性を如実に示すものです。

利便性の向上で求職者体験を向上

日総工産のLINE公式アカウントでは、お仕事相談やWEB面談、応募後の登録会の予約までをすべてLINE上で完結できるように設計されています。これにより、求職者にとっては一貫したフローでスムーズに採用プロセスを進められるメリットが生まれました。特に、過去に登録会に参加したことがある求職者に対しては、再度の参加が不要となるため、より簡潔にお仕事への応募が可能となりました。

動画でのコミュニケーションが求職者との距離を縮める

従来のメールや電話での連絡から、求職者の90%以上との連絡がLINEに移行しました。この変化により、担当者の引き継ぎ作業も円滑に行うことができ、コミュニケーションのミスも減少しました。日総工産の採用戦略部の長崎氏は、AIレコメンド配信によって、求職者にとって「自分に合った仕事が見つかりやすい」とのフィードバックが寄せられていると話します。