遠州織物ブランドHUISが静岡で特別講義
令和7年10月31日(金)、静岡文化芸術大学で、浜松市の名産である遠州織物をテーマにした講義が開催されます。講演はHUIS(ハウス)の代表、松下昌樹氏が担当し、学生たちに地域産業の重要性とブランディングについて深く掘り下げる内容となっています。
講義の概要
この特別講義は、デザイン学部に所属する約70名の2〜4年生を対象としており、参加する学生たちは地域産業とのつながりや遠州織物の価値を学ぶ機会が得られます。講義の場所は、浜松市中央区中央2丁目に位置する静岡文化芸術大学の176大講義室です。
内容の焦点
講義では、以下の内容が取り扱われます。
1. 繊維業と浜松の地域産業の関連性
2. 遠州織物の本質的価値
3. 地域産業のブランディングの方法
これにより、学生たちは浜松の豊かな産業の歴史や潜在能力について学び、地域独自の特性を活かした発展の道筋について考える機会を持つことになります。
HUISと浜松の産業
遠州織物は、浜松市が誇る伝統的な繊維産業の一つで、農業、林業、水産業、自動車、楽器制作など、様々な地元産業と密接に結びついていることが特徴です。松下氏は、これらの業界がどのように影響しあっているかを掘り下げながら、地域の強みを最大限に引き出すための取り組みを学ぶように指導します。
松下昌樹氏の経歴
松下昌樹氏は、浜松市の職員として地域産業振興に長年従事してきました。債権回収対策課や農林水産政策課での経験を経て、地域の中小企業のブランディングを支援する株式会社55634を設立し、最終的にHUISを立ち上げました。彼の視点だからこその、地域密着型のアパレルブランドの展開が期待されています。
HUISの特徴
HUISは遠州織物を使用したアパレルブランドで、全国に店舗を持ち、オンラインでも展開されています。松下氏は独自のブランディング手法を駆使し、地元産業の魅力をコンセプトに製品を提供しています。特に、旧式のシャトル織機で織られた生地は、その風合いと機能性から多くのファンに支持されています。
次世代へのメッセージ
今回の講義を通じて、松下氏は学生たちに、地域の産業を活かしたキャリア形成や夢の実現に向けたヒントを提供することを目指しています。地域を支えるリーダーシップを持つ若い世代の育成には、こうした学際的なアプローチが不可欠です。
HUISの今後
2024年には、松下氏の書籍『HUIS.の服づくり -遠州発の産地発ブランドがアパレルの常識を変える-』が出版予定で、ますます多くの人々に遠州織物の魅力が伝わることでしょう。
この特別講義は、学生たちにとって学びの場であると同時に、浜松と遠州織物のブランド力を再評価する貴重な機会となるでしょう。