生成AIとドキュメント管理の融合が新たな扉を開く
株式会社neoAI(本社:東京都千代田区、CEO:千葉 駿介)は、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、CEO:浜 直樹)との技術提携を発表しました。この提携の第一弾として、企業向け生成AIプラットフォーム「neoAI Chat」とドキュメントハンドリング・ソフトウェア「DocuWorks」の連携を2025年10月8日に開始します。
この連携により、企業内で蓄積された「DocuWorks」ファイルの情報を「neoAI Chat」にアップロードし、生成AIの力で情報を解析することが可能になります。これにより、多くの企業が抱えるドキュメント管理や情報活用の非効率さを大幅に改善します。
連携のメリット
「neoAI Chat」はPDF、Word、Excel、PowerPointなど、さまざまなデータ形式に対応しており、今回新たに「DocuWorks」形式にも対応しました。アップロードされたファイルはOCR(光学式文字認識)によって文字情報が抽出され、RAG(Retrieval-Augmented Generation)機能を用いてAIが文書の内容を理解します。これにより、企業は社内に蓄積されたデータをもとに、情報探索やデータ活用の効率を向上させることができます。
実証実験の成功
正式なサービス提供に先立ち、九州電力株式会社およびみらいコンサルティンググループとの協力で実証実験が行われました。九州電力では、工事関連資料を「DocuWorks」ファイルで管理しており、今までは「neoAI Chat」を使用する際にファイル形式の変換が必要でしたが、連携により直接アップロードできるようになり、作業時間を大幅に短縮できました。これにより、工事資料作成にかかる工数を削減することができています。
みらいコンサルティンググループでは、給与計算や税務申告に必要な書類の一元管理に「DocuWorks」を活用しており、これまで人手による確認作業に多くの工数を要していました。しかし、「neoAI Chat」を利用することで、生成AIが必要なデータを自動で参照してチェックポイントを提示し、確認作業にかかる工数を約40%削減することに成功しました。
DX推進に向けた取り組み
neoAIと富士フイルムビジネスイノベーションは、商品やサービスインフラを外部の先進技術と連携することで、継続的にAIを活用した新たな機能を開発していく方針です。この取り組みは、企業全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進と業務プロセスの革新に直結します。
「DocuWorks」は、PC上に電子の机を再現し、編集や加工が可能なドキュメントハンドリングソフトウェアとして、多くの業種・業務で利用されています。また、「neoAI Chat」は、大規模言語モデルを活用した法人向けクラウドサービスであり、スタートアップの特性を活かして迅速に成果を生み出すことが期待されます。
この新たな連携により、企業の情報システムは効率化され、より一層の生産性向上が見込まれています。両社は2025年10月8日から10日に幕張メッセで行われる「AI・人工知能 EXPO 秋」に出展し、連携のデモンストレーションを行う予定です。この機会に、最新技術がどのようにビジネスに役立つかをぜひ体感してください。