手取りが増えても消費を増やさない理由は何か?
最近の調査によって、手取りが増加しても消費が増えないという少し意外な結果が浮かび上がりました。三井住友信託銀行が設立した「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」(通称、ミライ研)が実施したこの調査では、1万人を対象にした結果が示されています。
調査の概要
調査は2025年1月に行われ、対象は18歳から69歳までの全国の人々で、関連業種に従事していない11,435名が参加しました。主な目的は、賃上げや減税によって手取り収入が増えた場合の消費意識を探ることでした。
消費意識の変化
結果として、手取りが増えた場合でも消費を増やすと回答したのはわずか3割。残りの7割は「消費を増やさない」という意見を示しました。以下のグラフは、手取りが増えた際の消費意識を簡潔に表しています。このデータは、消費意識を考察する上で非常に重要です。
最大要因は漠然とした不安
手取りが増えるのにもかかわらず、消費を増やさない理由として最も多く挙げられたのは「漠然とした不安」であり、これが主要な要因となっています。この「漠然とした不安」は、経済状況が不安定であることや将来への不安が影響していることが考えられます。
若年層の見解
特に若年層においては、手取りが増えたとしても消費を控える理由の一つに「資産形成に回す」という意向が強く見られました。これは、将来に向けた賢い選択の一環と言えるでしょう。漠然とした不安から来る消費抑制とは裏腹に、未来を見据えた選択がなされています。
金融リテラシーとの関連
また、金融リテラシーの高い層ほど「資産形成に活用したい」との意向が強いことも調査から明らかになりました。高い金融リテラシーを持つ人々は、漠然とした不安をより少なくし、現状の消費に満足している傾向が強いのです。このことは、金融教育の重要性を再認識させる結果とも言えるでしょう。
結論
手取りが増えた時に消費を控える理由には、漠然とした不安や資産形成に対する意識が反映されています。この調査結果は、単に収入が増えたからといってすぐに消費が増えるわけではないことを示しています。未来に対する不安や投資意識を考慮することが、今後の消費行動に影響を与える鍵となるでしょう。
この調査レポートは、三井住友トラスト・資産のミライ研究所のWebサイトで詳細に公開されているため、ぜひご覧ください。さらなる情報にアクセスしたい方は、
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