損保ジャパン、初の「ZEB Oriented」認証取得
2024年10月1日、損害保険ジャパン株式会社とその子会社であるSOMPOコーポレートサービス株式会社は、損保ジャパンの事務本部ビルにおいて「ZEB Oriented」認証を取得したことを発表しました。これは築50年以上のビルにおけるリノベーションを通じて得たもので、この種の公開案件で初の成功事例となります。
ZEB Orientedとは?
「ZEB Oriented」とは、建物全体の一次エネルギー消費量を40%以上50%未満削減した事務所ビル等に与えられる認証です。具体的には、延床面積が10,000㎡以上のビルに適用されます。
認証取得の背景
SOMPOグループは2021年4月に「2050年実質排出ゼロ」という目標を設定し、2030年までに温室効果ガスを60%削減するという野心的な方針を発表しました。この取り組みの一環として、損保ジャパン本社ビルでは再生可能エネルギーを使用し、環境への負荷を軽減するために積極的な対策を進めてきました。
ビルの特徴と取り組み
損保ジャパン事務本部ビルは、1997年に国内の金融機関として初めて国際規格の「ISO14001」を取得し、2011年には東京都から地球温暖化対策でAAA評価を受けました。さらに、2016年には建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)で★4の評価も獲得しています。
今回の「ZEB Oriented」取得は、今までの省エネ化改修を含む中長期計画の延長線上にあり、具体的には全館LED化や省エネ空調システムの導入、照明のゾーニング制御といった施策が施されました。その結果、BEI(省エネルギー性能指標)は0.56に達し、エネルギー消費を44%削減することに成功しました。
申請の詳細
- - 取得認証: ZEB Oriented
- - 対象ビル: 損保ジャパン事務本部ビル(東京都西東京市新町六丁目3番5号)
- - 建物用途: 事務センター
- - 竣工年: 1974年
- - 改修設計・施工: 鹿島建設株式会社
- - 申請会社: SOMPOコーポレートサービス
- - 認証取得日: 2024年10月1日
今後の展開
今後も損保ジャパンとSOMPOコーポレートサービスは省エネルギーのプロジェクトを継続し、既存のビルの改修を通じてさらなる環境負荷低減を進めていく予定です。また、SOMPOグループは1990年代から持続可能な地球環境に貢献する活動を行っており、今後も環境・経済・社会の統合的な発展を目指していきます。人と自然が調和した持続可能なカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みは、今後ますます期待されています。