パナソニック株式会社のコールドチェーンソリューションズ社は、2024年10月から順次、地球環境を意識したノンフロン内蔵型冷蔵ショーケース5機種の販売を開始することを発表しました。これらの新製品は、環境負荷を低減するために、自然冷媒のR600a(イソブタン)を使用しており、地球温暖化係数(GWP)が3という特性を持っています。
この冷蔵ショーケースは、床置き箱型の左右スライド扉タイプで設計されており、利便性と省スペース性を両立しています。代表機種であるSMR-HZ99は、現行モデルに比べて年間消費電力量を34.3%削減しており、エネルギー効率の向上が図られています。
また、冷却システムには高効率なコンプレッサー、DCファンモーター、さらにLow-Eガラスが採用されており、これにより外気の影響を受けにくく、内部の温度を一定に保つことが可能です。Low-Eガラスは特別な金属膜でコーティングされており、熱を効率よく制御する役割を果たしています。
加えて、パナソニックの新型冷蔵ショーケースはメンテナンス作業の負担を軽減する設計がなされています。デジタルコントローラーによる温度調整操作の前面化、ドレン水の強制蒸発方式、フィルター清掃が不要なワイヤーコンデンサーの採用により、業務用としての使い勝手が向上しています。
パナソニックは、今後も持続可能な製品提供に向けて取り組む意向を示しています。特に、店舗向けの小型ショーケースにおいては、CO2冷媒(R744)やイソブタン冷媒(R600a)、さらにはプロパン冷媒(R290)など、様々な自然冷媒を製品の特性やサイズに応じて適切に使用することにより、ノンフロン化を進めていく方針です。この取り組みは、環境問題への対応だけでなく、エネルギーコストの削減にも寄与することが期待されています。
新しく登場するノンフロン内蔵型冷蔵ショーケースは、環境に配慮したビジネスを志向する店舗経営者にとって、重要な選択肢となるでしょう。
詳細については、以下のリンクよりプレスリリースをご覧いただけます。
[プレスリリース]ノンフロン内蔵型冷蔵ショーケース5機種を発売(2024年9月30日)- https://news.panasonic.com/jp/press/jn240930-3