2024年に開催が予定されている第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」の公式カタログが、2023年9月30日より販売を開始します。このカタログは、展覧会の内容をより深く理解できる資料として、多くのアートファンにとって必携の一冊となるでしょう。
公式カタログは日本語版のみで、価格は4,500円(税込)。A5変形サイズで320ページにわたる豊富な内容が詰まっています。掲載されている図版ページでは、展覧会の展示デザインが美しく捉えられ、巻頭には特に注目をされている展示の風景が満載です。横浜美術館を始め、市内各地で行われる展示の様子が収められており、視覚的にも楽しめる内容となっています。
また、アーティスティック・ディレクターを務めるリウ・ディン(劉鼎)さんとキャロル・インホワ・ルー(盧迎華)さんによるエッセーも収録されており、彼らがいかにしてこのテーマを選び、どのような想いを展覧会に込めているのかを感じ取ることができます。さらに、本展の「考える仲間」として参加している王欽氏や江上賢一郎氏、山本浩貴氏、萩原弘子氏、町村悠香氏の解説テキストもあり、それぞれの視点からの考察が加わっています。
特筆すべきは、93組のアーティストによる作品解説が詳しく述べられている点です。これにより、作品背景やアーティストの意図を理解しながら鑑賞することが可能になります。このカタログを手にすることで、展覧会を訪れた際により深く内容を理解し、感じることができるでしょう。
公式カタログは、横浜美術館のオンラインショップを通じて購入可能ですが、送料は各自負担となります。また、英語版に関しては、公式ウェブサイトでPDF形式で無料公開される予定ですので、英語を話すアートファンも楽しめる内容となっています。
横浜トリエンナーレは、横浜市及び関係各社が協力して実現する文化的なイベントで、2024年は3月15日から6月9日までの78日間にわたって開催されます。会場は横浜美術館を中心に、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜など、多彩な場所で展開される予定です。
この展覧会のテーマである「野草」は、今を生きる自然と人との関係を再考する重要なテーマです。アートを通じて、生命の存在や多様な価値観を享受し、共に考える機会として多くの人々に受け入れられることを目指しています。ぜひこのカタログを手に、2024年のトリエンナーレに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
発行元は横浜トリエンナーレ組織委員会で、編集は阿部謙一氏と隈千夏氏が手掛けており、デザインはREFLECTA,Inc.の岡﨑真理子氏と田岡美紗子氏によるものです。アートと文化を愛するすべての人々にとって、2024年が特別な年になることを願っています。