静岡銀行と日立、パブリッククラウドでの勘定系システム構築を始動
静岡銀行は、日立製作所と連携し、AWS上でのオープン勘定系システムの構築に取り組み始めました。このプロジェクトは、より柔軟な金融サービスの提供を可能にすることを目指しています。特に、金融機関が急速に変化する顧客のニーズや環境に適応するためには、迅速かつ効果的な対応が求められます。
背景
近年、金融業界では顧客の価値観や要求が多様化する中、持続可能な経営がさらに重要視されています。静岡銀行もこの流れを受けて、2023年12月から全システムのパブリッククラウド化を推進する「クラウドファースト」方針を打ち出しました。この取り組みを通じて、最新の技術を活用し、顧客ニーズに迅速に応える体制を築くことを目的としています。さらに、環境面でもエネルギー消費の削減が求められており、クラウド化による効率的な運用が期待されています。
システム構築の詳細
構築されるシステムは、既に2021年に稼動したオープン勘定系システムをベースにしており、日立の技術によりAWSプラットフォームで運用されます。このオープン勘定系システム「OpenStage」は、他の金融機関でも導入が進められており、機能の拡張性が高く、最新デジタル技術との親和性も兼ね備えています。これにより、開発スピードや生産性も向上し、多様な金融サービスを提供する体制が整います。
期待される効果
静岡銀行は、今後の取り組みを通じて、クラウドベースでのサービス提供を加速させ、付加価値の高い金融商品を迅速に届けることを目指しています。また、データセンターレスを目指すことで、さらなるエネルギー削減にも貢献し、地域社会における脱炭素化にも寄与していく意向です。日立も、このシステム構築を他の金融機関に展開し、業界全体のデジタルトランスフォーメーションを支援する考えです。
OpenStageの特長
「OpenStage」は、オープン化された勘定系システムのパッケージであり、システムの構造を刷新しています。これにより、環境の変化に強い俊敏な仕組みの実現が可能となっており、金融機関の迅速な経営戦略の実行や多様な金融サービスの提供を強力に支援します。
今後の展望
静岡銀行と日立は、今後も連携して、金融サービスの質を向上させるとともに、持続可能な社会の実現に取り組んでいきます。最新のテクノロジーを駆使して開発される新システムは、金融業界の未来を切り開く力となるでしょう。
関連情報
静岡銀行と日立の公式サイトでは、今回の取り組みや最新の情報が掲載されています。
このように、静岡銀行と日立の連携は、今後の金融サービスの進化を象徴する重要なプロジェクトと言えるでしょう。