DNPが中高生女子の進路をサポート
大日本印刷株式会社(DNP)は、公益財団法人山田進太郎D&I財団が進める女子中高生向けのSTEMプログラム「Girls Meet STEM」に参加しました。この企画の一環として、2025年8月26日に「Girls Meet STEM in TOKYO」が開催され、東京都内の中学・高校から集まった43名の女子生徒がDNPのオフィスツアーに参加しました。
STEM領域への関心を高める
今回のオフィスツアーでは、DNPの女性社員11名が職場を案内しながら、参加者がSTEM分野への興味を深め、職業理解を促進させることが目的です。この取り組みにより、中高生女子の進路選択の幅を広げることが期待されています。
DNPは、最先端の技術を活用して多様な事業を展開していますが、その中には女性社員が活躍する場も多く、未来の仕事像を具体的にイメージするサポートを行っています。
日本における女性のSTEM進出の現状
日本では、STEM領域への女性の進学・就職割合が低く、この問題が社会全体にリスクをもたらすとの指摘があります。特に、女性の理工系大学入学者数はOECD加盟国でも最低水準であり、これを改善するためには、女子生徒やその保護者、教員が進学を勧めやすい環境を整えることが求められています。
DNPは、「ダイバーシティ&インクルージョン」を企業の重要な課題として位置づけ、女性比率の向上を目指しています。
オフィスツアーの内容
ツアーでは、DNPの女性社員がガイドを務め、2026年に創業150周年を迎えるDNPの歴史や技術を紹介しました。
参加者は印刷分野におけるNewテクノロジー、特にAIを活用したビジネスの進化について学びました。そして、遠隔参加を可能にする分身ロボット「OriHime」により、身体的な理由で移動が困難な生徒も参加できる配慮がなされました。
ツアーの途中では、保護者向けの説明も行われ、DNPの取り組みをより理解してもらう機会が設けられました。
具体的なワークショップでの学び
女子生徒たちは、自分探究をテーマにしたワークショップを通して、将来の目標を具体化することに挑戦しました。このワークショップは東京大学とのコラボレーションによって開発されたもので、高校生と社会人が共に学び合う形式が取られています。
参加者全員には、DNPの実験書店「外濠書店」から選ばれた「未来を拓く1冊」がプレゼントされるなど、実践的な学びを得る機会も提供されました。
参加者の声
参加者からは、「印刷技術が環境や未来に役立つことを学び、STEMの可能性を感じた」という意見や、「女子社員の活き活きとした姿を見て、楽しそうだと思った」という声が寄せられました。
自分探究のワークショップを通じて将来のイメージが少し明確になったという感想もあり、参加者たちにとって実り多い経験となったようです。
今後の展望
DNPグループは、持続可能な社会の実現を目指し、D&Iの推進やSTEM領域における女性の活躍を促進し続けます。今回のオフィスツアーを通じて得た知見は、今後さらに社会に広がりを見せ、学生たちの進路選択に寄与することが期待されています。
このように、DNPは未来の人材育成と社会貢献に向けた活動を今後も展開していく予定です。