リチウム電池の火災防止
2025-06-26 11:14:16

夏季に増加するリチウムイオン電池火災を防ぐために知っておくべきポイント

私たちの生活の中で、モバイルバッテリーやスマートフォン、電動アシスト自転車など、リチウムイオン電池を搭載した製品は欠かせない存在になっています。しかし、近年、特に夏場においてこれらの製品による火災事故が増加傾向にあります。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、その事故を未然に防ぐためのポイントを3つ紹介しています。

まず、リチウムイオン電池搭載製品を購入する際のポイントです。信頼できるメーカーや販売店からの購入が重要です。不具合や事故が発生した場合に、サポートを受けられないリスクを避けるため、連絡先の正確さや製品のリコール情報を事前に確認しましょう。また、安価な「非純正バッテリー」には事故のリスクが伴うため、注意が必要です。

次に、製品を正しく使うことが事故防止につながります。直射日光下や高温の場所に放置すると、電池内部の温度が上昇し、発火の危険が増すため、高温環境には置かないようにしましょう。さらに、強い衝撃を与えることも避ける必要があります。ショートや発煙を引き起こす可能性があるからです。

最後に、適切な対処法を知っておくことも大切です。充電中や使用中に異常を感じた際は、速やかに使用を中止し、販売店や製造元に相談することが大事です。発火が起きた場合は、優先して水で消火することが推奨されていますが、決して近づかないようにして、119番通報を行うことが最優先です。

特に、2020年から2024年の間にNITEに通知された事故情報によると、リチウムイオン電池搭載製品による事故は1860件で、85%が火災事故であることがわかりました。これらの事故は、春から夏にかけて気温が上昇するにつれて増加傾向にあります。製品の利用状況や月ごとの事故発生件数を考慮すると、特に8月に事故が集中することが確認されています。これは、リチウムイオン電池が高温環境での使用によってリスクが高まるためです。

これらの情報を活かして、安全にリチウムイオン電池搭載製品を利用し、火災事故を未然に防いでください。また、NITEは「NITE SAFE-Lite」というウェブツールを提供しており、製品名を入力することで関連する事故やリコール情報を検索できます。このツールを使って、所有する製品がリコール対象として挙がっていないか再確認することをお勧めします。是非、これらのポイントを参考にして、安全な夏をお過ごしください。


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