トルクメンの美意識と祈りを感じる "トルクメン ジュエリー – 祈りの造形" 展
ポーラ文化研究所が運営する化粧文化ギャラリー(東京・港区南青山)では、新しい展覧会「トルクメン ジュエリー - 祈りの造形」が2025年10月2日から始まりました。この特別な展示は、トルクメンの珍しい装身具を通じて、彼らの美意識と精神文化を探ります。
トルクメンの魅力
トルクメンは中央アジアの国であり、その歴史的背景にはシルクロードの交易要所としての誇りがあります。この地域の装身具は、カーネリアンや銀などの素材が使われ、だれもが目を引く華やかさがあります。しかし、それだけではなく、そのデザインには多くの意味が込められています。単なる装飾品としてだけでなく、富を示し、部族や地位を表し、厄除けの役割も果たしています。トルクメンの遊牧民たちの独特な美的感覚と祈りの形が、これらのジュエリーに確認できます。
印象的な背飾りや護符の展示品は、多様な文様と形状からなるものばかり。特に、エレガントなハート型の背飾りは、18世紀や19世紀初期の女性用護符入れとして制作されたもので、その美しさはもちろん、持つべきものの意義を私たちに教えてくれます。
参加プログラム
この展覧会に伴い、関連プログラムも多数開催されます。例えば、展示に特化したギャラリートークでは、学芸員がトルクメンの装身文化の詳細を説明します。具体的な開催日は2025年10月2日、12月4日、2026年2月5日で、各回8名の事前予約制です。
また、映像鑑賞会も企画されており、国立民族学博物館所蔵のトルクメンに関する貴重な映像資料を上映します。「トルクメニスタンの手織り絨毯」や「トルクメニスタンの楽器ドゥタール」といった作品を通じて、この地域の文化と技術に対する深い理解を得られます。こちらは、2025年10月23日、12月11日、2026年1月22日、2月19日、3月19日の日程で行われ、各回10名の事前予約制です。
化粧文化ギャラリーについて
化粧文化ギャラリーは、約14㎡のコンパクトなスペースですが、その中には豊富な化粧道具や装身具、文献が展示されています。時間をかけて文化や風俗に触れ、さまざまな学びを得られるイベントが魅力です。開室日は木曜日と金曜日で、特定プログラムへの参加には予約が必要です。
この「トルクメン ジュエリー – 祈りの造形」展は、2026年4月3日までの期間限定で、入場は無料です。ぜひ一度、トルクメンの美意識と祈りに触れてみてください。詳細はポーラ文化研究所の公式サイトを訪れることで確認できます。